Journal

  • 遠く水平線を見はるかすサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 Castillo de San Pedro de la Roca

    遠く水平線を見はるかすサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 Castillo de San Pedro de la Roca

    ハバナから飛行機で2時間。東西に延びるキューバ島の西端から東端にある第2の都市『サンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)』へ。空港に到着後市街へ向かう前に 湾の入り口に位置する『サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(Castillo de San Pedro de la Roca)』に寄り道。城へは空港からタクシーで10分程。湾沿いの道を通っていったので 道中湾に飛び出した向こう岸の街を望むことができました。 城近くの灯台前で下車。ここで帰りのタクシーをつかまえるのは大変なので 乗せて来てもらったタクシーの運転手さんと時間を決め迎えにきてもらう事にしました。そこから道の両側にお土産物屋さんが建ち並ぶ通りを抜けていきます。 サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城はキューバがスペインの植民地だった時代 海賊の襲撃を防ぐためにスペインによって造られたそうです。モロ要塞と呼ばれ世界遺産に登録されています。この橋から要塞の中へ。 中へ入るとすぐに中庭らしき場所があり ここを中心に礼拝堂や各部屋へ行けるようになっています。全体が薄赤の石でできていて 出入り口のアーチや木製の窓枠や手すりなどどこもとても美しい造りです。 屋上から要塞をみるとこんな感じ。ここからは様々な場所がよく見渡せます。 海に向かって等間隔で並ぶ大砲に 各所に造られた監視塔。当時は機能的に設計されたのだと思いますが 現在は戦いとは程遠い雰囲気で装飾の一部となっていました。 見張りの為の覗き穴も 今では遠くまで美しい景色がのぞめる絶景スポットです。 それから美しい装飾の井戸のようなものもありました。 室内にも様々な場所でアーチのデザインがみられ ほんの少しのアーチが窓の景色を一層美しくしています。この窓の部分を見ると壁がとても厚いことがよくわかります。 展示室ではかつての武器などを見ることができました。 断崖に建っているこの要塞。海岸側へ降りられる階段があったので降りてみると ちょうど大きな船が海へ出て行くところで ゆっくり要塞の横を通る様子を間近で見ることができました。すごい迫力であっという間に沖の方へ。 こちらは海岸側から要塞を見上げたところ。見上げているこの場所も少し高台にあるので 海面から比べるととても高い場所に要塞が建っていることがわかります。 海からくる敵をいち早く見つける為にこの高台に要塞が築かれたのだと思いますが そのおかげで今はこんなに美しい景色を見ることができます。カリブの風をうけながら望む一面に広がる青い海と空。最高でした。 サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 Castillo de San Pedro de la Roca

  • 閉鎖後50年経った今も圧倒的な存在感を放つプレシディオ・モデーロ Presidio Modelo

    閉鎖後50年経った今も圧倒的な存在感を放つプレシディオ・モデーロ Presidio Modelo

    キューバ フベントゥド島(青年の島) 空港から車で10分程の場所にある『プレシディオ・モデーロ刑務所(Presidio Modelo)』。1926年から1928年にかけて建設され 1967年に政府によって閉鎖されました。閉鎖されてからちょうど50年 現在は博物館として公開されています。 プレシディオ・モデーロへは緑が茂るのどかな道が続いていて そんな道を車で走っていると突然黄色い建物群が現れます。最初に目にするのが今は研究センターとなっている建物で たしか以前は管理棟だったと教えてもらいました。そのまま敷地の中へすすむと 巨大な円筒形の収容施設が見えてきます。 とにかく広い敷地に巨大な建造物が並んでいて まずその迫力に圧倒されます。あたりは山と緑と空のみでとても静かで この穏やかな自然と威圧感のある建物のコントラストが何とも言えない雰囲気。近づけば近づくほど歴史を感じさせる姿にさらに圧倒されます。 最初は「CIRCULAR3」と書かれた収容施設の1つへ。入り口を入ってすぐにあるのは 左右にのびる閉鎖的な通路。1階の外周にあたる部分でおそらく看守用です。中とは隔離された造りで 実際は写真よりも暗く奥へは足を踏み入れたくない感じでした。 通路を横切り広い空間へ。 一歩中へ入った瞬間思わず息が止まる そんな感じ。長い間無人で風雨にさらされたせいか すっかり抜け殻のようで恐ろしさは感じませんでしたが ただ建物としての迫力は失われていません。半分ほどの屋根がないおかげで建物の中に日が差していますが この明るさがなければまた違った印象を残したと思います。 この円筒形の建物はパノプティコン(Panopticon)型と呼ばれ 全展望監視システムという意味だそうです。看守は建物の中央にある監視塔に少人数のみ。それでも収容者から監視塔の様子が見えないように中心部を暗く目隠しすることで 常に監視されている、またはいつ監視されているかわからないという意識が働き 規律を守らせることができるのだとか。 こちらはおそらく当時の写真だと思われるもの。どんなに優れた監視システムで安全だとわかっていても 自分を囲む360度全てがこの景色だなんて想像もしたくない。 壁面は5層の小さく区切られた部屋になっていて 数カ所に設置された階段から2階部分へ。 実際に部屋の中に立ってみると思っていた以上に狭く 1人が寝るのに最低限必要な広さといった感じ。 窓からはこんな景色が望めます。当時こんな風に外の景色を眺められたのかはわかりませんが。 余計なものはなく整然と並ぶ部屋以外にあるのは 各層を移動できる階段のみ。かなり崩れてきている場所もあり このまま崩壊がすすめば そのうちこうしてありのままの姿を見ることもできなくなってしまうかもしれません。  次は敷地のちょうど中心にある食堂へ。 こちらも中に入ってみると 全く仕切りのない圧倒的な空間が広がっています。 床に固定された鉄組に板を渡してテーブルとして使用し 1度に何千人もが食事をしたといいます。しかも一切の会話は許されておらず 常に静寂の中での食事だったとか。 中央にある柱にかけられた螺旋階段。 こちらは壁際に1つあったエレベーター。ここは2階なので1階との荷物運搬用でしょうか。装飾のない建物なので 扉の蛇腹ですらおしゃれに見えてきました。 食堂をでるとさらに敷地の奥へ。ここへ着いてから全く人と出会わなかったのですが 建物の中から話し声が聞こえてきたので覗いてみると そこは博物館になっていました。敷地の一番奥にあり 病院として使われていた建物だそうです。特に案内などはでていませんでしたが 入り口のキューバ国旗が目印です。 最初に案内された展示室。入館料とは別にFOTOのお金を払えば撮影もOKです。 歴史を考えると消失した資料もたくさんあると思いますが 当時使用されていた道具や残された資料などが展示されていました。第二次世界大戦中は島に住む日本人も収容されていたということで 一部日本人に関する資料もありました。展示物は全てスペイン語のみの説明なのでもちろん読めませんが 何かを感じとるには十分です。スタッフの方も英語でですが丁寧に話を聞かせてくれました。 おそらくこちらは1日のスケジュール。朝5時から起床、点呼、朝食と続き 夜9時に就寝。1時間〜1時間半刻みの細かいスケジュール。 向かいの展示室には当時の様子が再現されていました。1つ1つのベッドの枕元には 1人1人の写真と名前の記録が。真っ白いシーツのかかったベッドがずらっと並んでいる様子は なんとも言えない思いにさせられます。 こちらはモンカダ兵営を攻撃し逮捕された際に フィデル・カストロ(Fidel Castro)さんが収容されていた部屋。解放されるまでの約2年間をここで過ごしたとされ 当時の写真もいくつか見ることができました。 こういった場所へくると全く想像も及ばないことや 言葉にできない思いばかり。それでも素晴らしい体験になったことは間違いありません。 プレシディオ・モデーロ刑務所 Presidio Modelo

  • ゆったりした空気が心地よい青年の島(フベントゥド島)ヌエバ・ヘローナ Nueva Gerona

    ゆったりした空気が心地よい青年の島(フベントゥド島)ヌエバ・ヘローナ Nueva Gerona

    カリブ海にある島国『キューバ(Republic of Cuba)』。現在日本からの直航便はないので 飛行機を乗り継いで約20時間強 首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港(Aeropuerto Internacional José Martí)に到着しました。夜22時過ぎに到着すると そのまま空港近くに予約していたカサ・パルティクラル(Casa Particular)へ。Casaは個人宅の部屋を貸し出すいわゆる民宿で 今回の旅ではホテルとCasa両方に宿泊したのですが 値段も部屋も断然Casaの方がよかったです。たまたま良い人達に巡り合っただけかもしれませんが。 翌日は早朝からこの旅でどうしてもいきたかった場所の1つ『フベントゥド島(Isla de la Juventud)』へ。フベントゥド島は日本語で「青年の島」と言い ハバナから飛行機で30分ほどの場所にあります。本島を除くとキューバで1番大きな島。飛行機ではヌエバ・ヘローナ(Nueva Gerona)行きの便で向かうのですが ハバナとヌエバ・ヘローナ間の便は往路復路それぞれ朝と夕に1便ずつなので 日帰りで行くなら時間の選択はできません。 ヌエバ・ヘローナの街の中心へは空港からタクシーで10分程。タクシーの運転手さんに「Parque Guerrillero Heroico」という公園を中心に観光をするといいと教えてもらい ここから街歩きスタート。街の中心にあるこの公園は緑がとても綺麗に整えられていて 木陰に設置されたベンチは休憩するには最高の場所でした。 公園の目の前にあるのが「悲しみの聖母教会(Iglesia Nuestra Sra de los Dolores)」。あまり大きくはないですが 長い年月を経た存在感があります。 こちらは教会横から続く遊歩道。カラフルな道の両側にレストランやショップが並び 商店街のような感じ。外からは何を売っているのかわかりづらいお店もありますが よく見ると様々なショップが並んでいます。この日部屋を貸してくれたCasaのオーナーMagadaは “このマーブルの道が好き” と言っていました。 街を歩いていて気づいたのは リードに繋がれていない犬と馬車が多いこと。車と同じ数くらいの馬車を見かけた気がします。それから街がとても綺麗。どこを歩いてもゴミが落ちていないし 古くて修復が必要かなと思うものも清潔にされていて とても好感がもてました。 馬車が多いからかこんな標識まで。日本ではまず見ることがないですね。 それから大通りをそれてちょっと静かな住宅街の方へ。遠くに見える細長く背の高い変わった形の建造物は おそらく給水塔。旅行中各地で何度か似たような建物をみました。これも現在の日本ではあまり見ることがないと思います。 住宅街には1階建ての民家が多かったのですが 中にはこんなおしゃれな集合住宅もありました。どの家にも共通していたのが 玄関先や窓に必ず柵がついていること。柵はどれもおしゃれにデザインされていましたが やはり防犯の意味で設置されているのでしょうか。 そしてここは街の横を流れる川にあるフェリー乗り場。橋の上から眺めた川の水面は穏やかで 真っ青な空が反射して綺麗でした。おそらく所々に見えている緑は松の木。島にいるときは全く気づかなかったのですが かつて「松島(Isla de Pinoss)」と呼ばれたほど 島中に松が生い茂っているそうです。 街中でなんとなく好きだったのが この小さな公園。奥の壁には大きなZipperのイラストがあって 開いた先には教会や船などこの街にあるものが描かれ 褪せた感じもまた良い味をだしていました。街の雰囲気も良くて 声を掛けてくれる街の人もみんな親切で キューバがいっきに好きになりました。旅の最初の目的地にこの島を選んで大正解。  ヌエバ・ヘローナ Nueva Gerona

  • 彫刻家が空間に込めた思いを感じる朝倉彫塑館 ASAKURA Museum of Sculpture

    彫刻家が空間に込めた思いを感じる朝倉彫塑館 ASAKURA Museum of Sculpture

    日暮里駅から徒歩5分程の場所にある「朝倉彫塑館(ASAKURA Museum of Sculpture)」。谷中の街歩きをしているときに通りかかり 素敵な建物に惹かれてそのまま中を見学してきました。 こちらの建物は彫刻家の朝倉文夫さんのアトリエ兼住居だったもので 増改築や建て替えを経て1945(昭和10)年に現在の姿になったそうです。とにかくどこも好みすぎて見学中は興奮しっぱなしでした。内部の撮影は不可だったので ぜひ実際に訪れてみて欲しいです。 玄関を入るとまず吹き抜けの大きなアトリエがあり ここでいくつかのブロンズ作品を見ることができます。光が差し込む大きな窓があり開放的で 背の高い作品も難なく作成することができそうです。アトリエ棟の一部が書斎で 書斎の壁は天井まで全面ガラス戸のある書棚になっていて 部屋に入った瞬間その雰囲気に圧倒されます。が同時にとても落ち着く空間でもありました。 ここから先は木造の住居棟で アトリエ棟が洋風なら住居棟は和風です。左手に中庭を見ながら進んでいくのですが この中庭がまた素晴らしいのです。中庭は「五典の池」と呼ばれ全体が池になっていて ここだけみると水の中に建てられた家のようにも見えます。そしてなにより好きだったのが 中庭を望む回廊のガラスの格子戸。格子の角を曲線に削り残した木枠が美しく 見る角度で少し歪みのあるガラスもとても味があります。 そのまま順路に沿って池の四方にある部屋を見ていきます。居住棟の玄関をすぎ 居間や茶室をとおって2階へ。アトリエ棟の3階へと続き 3階には「朝陽の間」と呼ばれる薄赤色の壁が美しい広間がありました。こちらもその名の通り存分に外の光をとりこみ 上から池を望める最高の場所。 とにかく曲線が美しい建物でした。アトリエの天井や壁面、書斎の書棚から張り出した飾り棚、床の間の壁、そしてガラスの格子戸。自分がやりたいことをめいっぱいやるためにこだわって造った そんな感じがして 朝倉さんの人生にも興味がわきました。 朝倉彫塑館 ASAKURA Museum of Sculpturehttps://www.taitogeibun.net/asakura/東京都台東区谷中7-18-107-18-10 Yanaka, Taito-ku, TokyoTEL:03-3821-4549

  • おしゃれなパスポートを片手に上野をめぐる Ueno Welcome Passport

    おしゃれなパスポートを片手に上野をめぐる Ueno Welcome Passport

    2017年4月1日に発売された 上野地区文化施設共通入場券『UENO WELCOME PASSPORT』。パスポートをイメージしたデザインの小冊子で 期間中上野にある美術館、博物館、動物園など約10施設の展示を1回ずつ観覧できる共通入場券。仮に全施設をまわるとすると 入場料の合計が通常の半額以下で入れるなどお得なのはもちろん 小冊子には写真付きで各施設の解説ものっているので 訪れる際にとても役立ちます。 そして付録として一緒に販売されている「上野双六名所図絵」。双六に見立てた地図&スタンプラリーの台紙で これをみながら上野をまわれるようになっています。デザインがとても凝っていて これを片手に街を歩きたくなる。各施設に設置されたスタンプをおすと それぞれの欠けた絵柄が完成するようにないます。購入できるのは ①各施設チケット窓口 ②店舗等 ③インターネット の3つ。 今回初めて「UENO WELCOME PASSPORT」を購入したのですが 発行は今回で4回目だそう。ということで過去3回はどういったものだったのか少し調べてみました。 2015年に初めて発行されたときは 上野の国立博物館・美術館3館のみでのスタート。回を重ねるごとに参加施設が増え 今回スタンプラリーで回る施設は14箇所にも。まだ上野巡りをはじめたばかりですが この企画ではじめて知った施設もあれば 今まで特別展は見にいくことがあっても常設展に足を運んだことがなかった施設もあって こんな素敵な場所があったのか!と今まで知らなかった上野の魅力に触れ満喫しています。 後日追記 約3ヶ月かかってスタンプラリーを完成しました。1ヶ所の見学時間がどうしても長くなってしまうので 1日にまわれるのは2ヶ所程度。開館期間が限られている施設などもあるので そのあたりは計画が必要です。各会場の展示を見ることはもちろん 台紙が少しずつスタンプで埋まっていく様も楽しいし 休憩に周辺のカフェを探して訪れるのも楽しみの1つでした。さて次はどこにいこうか。 UENO WELCOME PASSPORThttp://ueno-bunka.jp/

  • 街歩きが楽しい人も緑も豊かな谷中 Yanaka Neighbourhood

    街歩きが楽しい人も緑も豊かな谷中 Yanaka Neighbourhood

    台東区 山手線と千代田線に囲まれる形で位置する『谷中』。大門剛明さんの小説にでてくる谷中の街がとても魅力的だったので 実際に街を歩きに行ってきました。街歩きのスタートは日暮里駅から。繊維街で有名な商店街へ続く賑やかな東口ではなく 駅舎の屋根と遠くに東京スカイツリーがのぞめる南口へ。 駅を離れて最初に目にしたのは雰囲気のよい土壁。ここは谷中七福神の1つ毘沙門天のいる「天王寺」。きれいに整備された清々しい境内。奈良の十輪院を模したという本堂に仏像 奥に高層ビルが見えるという今と昔がミックスしたような景色です。 そして今回の目的の1つ 天王寺の門から続く「谷中霊園(Yanaka Cemetery)」へ。谷中霊園をまっすぐつきぬける通りの両側には桜の木が植えられていて 今は花の季節も終わり青い葉が綺麗に茂っています。この日は天気がよくて本当に歩いていて気持ちがいい。 こちらはこの通りのちょうど中心あたりにある駐在所。小説に出てくる山ちゃんが勤務している場所。小説では交番となっていましたが 住居と一体となったいわゆる駐在所といった感じでした。小説にでてきた場面を思い浮かべながら 気持ちの良い緑道を抜けていきます。 谷中霊園をでると1車線分ほどの細い道をぶらぶら。下町といった感じの雰囲気の良い店が点々とならんでいます。天気が良くドアを開け放していたり 道路沿いに商品を並べている店が多く たまに覗きながらのんびり散策。あとは寺町というだけあって本当にお寺が多い。 日暮里駅に続く御殿坂とぶつかるあたり「初音小道」と看板を掲げた横丁が。2人で並んで歩いたら道いっぱいになるくらいの道幅。ついつい奥まで歩いてみたくなるような味わいがあります。 そこから人で賑わう御殿坂をくだっていくと 小説の中でなんども登場した「夕やけだんだん」があります。名前の通り夕焼けの絶景スポットで ひっきりなしに人が歩いていました。そして夕やけだんだんをくだった先に見えるのが「谷中銀座商店街」。この日はとにかく凄い人で 小説のなかで 「谷中銀座商店街には七匹の猫の置き物があるの。七福猫っていって場所は時々変わるから、全部見つけるといいことあるかもよ」 by心晴 著:大門剛明 というセリフがあって ちょっと探してみようと思っていたのですが あまりの人の多さに断念…。今度来た時の楽しみにとっておきたいと思います。 商店街の手前の道をまがって また道幅のせまい路地を散策。すぐに行列。行列の先にあるのは「ひみつ(氷蜜)堂」というかき氷屋さん。そしてそのかき氷やさんのポスト。遊び心のあるこういうアートは 見ているだけで楽しい気持ちになるのでとても好きです。 実はこの日食べることができなかったかき氷がどうしても食べたくて 後日整理券をもらい行列に並んで食べてきました。人の手で1つずつ削られていく氷に 旬のフルーツ蜜がいくつかあるなか選んだのは鮮やかな”いちご蜜”。念願のかき氷最高でした。 次に向かったのは小説の冒頭に「ミルフィーユみたいでしょ?」と登場する観音寺有する『築地塀(ついじべい)』。土と瓦を交互につみ重ねてつくられた 30m以上も続く築地塀は独特の雰囲気があります。それもそのはずで 200年以上も前につくられたものだとか。 小説の中で一番多く登場したのではないかと思う『ヘビ道』。主人公の住まいに続く道で 様々な感情とともに登場人物が歩いた道。地図でみるとよくわかりますが へびのように本当にくねくねしています。とくに商店などが並んでいるわけではなく普通の住宅街で けっこう人の往来がありました。昔は藍染川が流れていたために曲がっていると小説の中で紹介されています。 そしてヘビ道の終点あたり とても古くからありそうな本屋さん。無造作に積み重ねられた本はついつい手に取りたくなるような魅力があります。 最後は小春の家の近くにある『根津神社(Nezu Shrine)』へ。ツツジの見頃も終盤といった時期で たくさんの人が訪れていました。 つつじまつりの期間中だけ入苑できる「つつじ苑」。満開の時期には ここが鮮やかな赤やピンクの花で埋め尽くされるのでしょうね。 境内はどこも緑が美しくてよかったのですが なかでも見惚れたのは西門付近にある 川越にみる「乙女稲荷神社」。まだ枯れずに残っているいくつかのツツジがまたよかったです。また近いうちにゆっくり来たいと思います。 谷中 Yanaka

  • 空間も味もどこか懐かしくほっとする深田荘101号室 fukadaso cafe

    空間も味もどこか懐かしくほっとする深田荘101号室 fukadaso cafe

    江東区 清澄白河駅から徒歩5分程の場所にある『fukadaso cafe』。特に予定もたてずぶらりをしにこの街にきて ふと思い出して立ち寄ってみることに。ところどころ錆びたトタンの外観をもつ2階建ての「fukadaso」という建物は 住宅街の中にそっと建っています。「fukadaso」はもともと深田荘という解体寸前築50年の風呂なしアパートで「継がれる箱プロジェクト(YUKUIDO Co.,Itd)」の1つとして生まれ変わったものだそうです。 …壊さず、つくり込まず、手入れして利用する。「継ぐ」ことから始まるプロジェクトです。 by TSUGUREYUKU – Haco ProjectSource:http://www.yukuido.com/hacopro/ 一度失くしたものは2度と戻らない。同じように作ったとしても似ているだけで同じではないから 完全に失くなってしまう前にこうして継いでくれる人がいるからこそ 今も当時を感じられる。とても素敵なプロジェクト。 さて そんな素敵なお店に開店時間の少し前について開店と同時にお店の中へ。店内は明るくとても落ち着ついた雰囲気。席はどこも素敵なのですが 椅子やテーブルなどそれぞれ違うので お気に入りの場所を探して座るのも楽しみの1つ。 通りに面した緑がのぞく窓際の席はこんな感じ。 まずお店に入って左手にあるカウンターで注文と会計をすまし 好きな席に座るスタイル。手作りという言葉に弱く「人気」や「おすすめ」よりも「手づくり」や「自家製」という言葉がついたものをついつい選んでしまう。今回も手作りチーズケーキとカフェラテを注文しました。友人はパンケーキ。どちらもお店の雰囲気とあっていて 完全にほっこり癒されてしまいました。 fukadaso cafehttps://fukadaso.com/cafe/東京都江東区平野1-9-71-9-7 Hirano, Koto-ku, Tokyo

  • 古き良きデザインに出会える郵政博物館 Postal Museum Japan

    古き良きデザインに出会える郵政博物館 Postal Museum Japan

    墨田区押上にそびえ建つ 言わずと知れた電波塔「東京スカイツリー(TOKYO SKYTREE)」。事前に展望デッキへのチケットを購入して行ってきました。ですが当日の天気はあいにくの雨。昼間でも薄暗くて 外からスカイツリーを見上げることなく地上350mの高さにある展望デッキへ。そこからさらに100m上に位置する展望回廊へ エレベーターを乗り換え向かいます。 エレベーターをおりると最上階のフロアまで展望回廊をゆっくり歩いていきます。外は真っ白で残念ながら遠くの景色は全く見えませんでしたが この時は「250万乙女のときめき回廊 at TOKYO SKYTREE」という企画展示中で 回廊は特別な演出がされていました。創刊号から60年分の表紙の絵が並んだ「りぼんライブラリー」は 知らない人でも懐かしさに浸ってしまいます。 郵政博物館 天気は回復せずほとんど外の景色を楽しむことができませんでしたが せっかくここまできたのだからということで 館内パンフレットで見つけた『郵政博物館』へ行くことに。郵政博物館がある9Fフロアにあるのはこの博物館だけ。入場料は大人300円、小・中・高校生150円。郵政博物館ときくとやはりメインは切手かなと想像してしまいますが 切手にあまり興味がなくても 古物やレトロなものが好という人ならかなり楽しめると思います。便利なガイドアプリも提供されていました。 ◇郵政博物館 ビーコンガイドアプリ: [Google Play] [iTunes] 博物館の中は「郵便」「手紙」「切手」「郵便貯金」「簡易保険」といくつかのエリアにわかれていて それぞれ歴史を感じさせるものが展示されています。ところどころに今は懐かしい(といっても実際に街で見たことはないのですが)昔使われていたポストが設置してあるのも心くすぐられます。色も赤だけでなく フォルムや装飾など凝っていてとてもおしゃれなものばかり。街の景観に一役買っていたのは間違い無いと思います。 入口を入ってすぐにある”「郵便」ノ世界”と称されたエリアには 昔使用されていた道具がずらり。実際にコインをいれて動かすことができる 昔の電気を必要としない切手の自動販売機もあって 貴重な体験に興奮しました。こちらは「磁石式単式交換機」と呼ばれるもの。昔は郵便局で電話や電報のサービスもやっていたんですね。 その次のエリアは “「手紙」ノ世界”。こちらでは昔の消印なんかも見ることができます。実際に間近でぜひ見ていただきたいのですが とにかくどれもデザインがおしゃれ。 その奥にあるのが “「切手」ノ世界”。薄い板を引き出してみる形式で なんと約33万種の切手がコレクションされているのだとか。様々な国の切手が年代・国別に収められていたのですがこれは圧巻。全部見るにはいくら時間があっても足りないです。 この時やっていた企画展は「郵政博物館秘蔵コレクション 日本郵趣切手展」。こちらもとても見ごたえがありました。実際の切手と切手の絵柄となる元の絵とを比べながら見られる展示は とても興味をそそられました。 他にも数カ所に設置されたスタンプを順に押して完成させるスタンプラリーがあったり オリジナルの絵葉書が作れるプリントマシンや関連グッズが買えるミュージアムショップもあったりと かなり楽しむことができました。東京スカイツリー観光の1つとしておすすめの場所です。 郵政博物館 Postal Museum Japanhttp://www.postalmuseum.jp/東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ9F1-1-2 Oshiage, Sumida-ku, TokyoTEL:03-6240-4311

  • 静かな水面に映る木々が美しい新江戸川公園 Shin Edogawa Park

    静かな水面に映る木々が美しい新江戸川公園 Shin Edogawa Park

    東京メトロ江戸川橋駅から徒歩15分 神田川沿いにある「新江戸川公園(Shin Edogawa Park)」。中心にある大きな池の周りを巡るようにつくられた池泉回遊式庭園です。現在は区立公園となっていますが 幕末に細川家の屋敷となり 細川家の本邸となった明治期と変わらない風景が今も残されているそうです。 クリーム色に瓦の乗った塀に囲まれた公園へは 正門から続くこちらの中門から。門をくぐるだけでなんだか特別な気持ちにさせてくれる趣のある佇まい。 この季節は色づいた葉を楽しむのはもちろんですが 松の木に傘形に施された雪吊りがとても美しいです。雪吊りは雪の重さにより枝が折れるのを防ぐ為に縄で枝を吊るすもので こちらの庭園では毎年11月下旬から見ることができるそうです。背の高い松の雪吊りの横にあるのは雪見燈籠。 池の水面がとても静かで鏡のように周りの草木を水面に映し 景色をより華やかに賑やかにしています。この日は曇りでしたが晴天の日であれば水面に真っ青な空が映って さらに鮮やかな景色が楽しめると思います。 こちらは大池と中池の間にかかる土橋。この先は庭園から直接「永青文庫(Eisei-Bunko Museum)」に行ける道が続いています。 また正門を入ってすぐの場所には「松聲閣(Shouseikaku)」と呼ばれる建物があります。細川家の学問所として 一時期は住まいとしても使用されていたそうです。平成28年1月にリニューアルオープンしたそうですが 歴史的な雰囲気はそのままに残され 庭の景色に溶け込んでいました。 建物の中はとてもきれいで 利用料を払って集会所として使用できるようにもなっています。2階は無料で開放されており 2階の窓から眺める庭園もまたとても美しかったです。 新江戸川公園 Shin Edogawa Parkhttp://parks.prfj.or.jp/shin-edogawa/東京都文京区目白台1-1-221-1-22 Mejirodai, Bunkyo-ku, TokyoTEL:03-3941-2010

  • 四季を楽しむ和洋折衷式の大隈庭園 Okuma Garden

    四季を楽しむ和洋折衷式の大隈庭園 Okuma Garden

    東京メトロ早稲田駅から徒歩8分。早稲田大学のシンボルとなっている 大隈記念講堂の北側に広がる「大隈庭園(Okuma Garden)」。早稲田大学の施設で 一般の方も無料で自由に入ることができ-開園日:月~土の授業実施日(天候不順日は閉園)となっています。訪れたときちょうどウェディングフォトの撮影がおこなわれていました。 庭園の入口には早稲田大学オフィシャルグッズショップ&カフェ「Uni.Shop & Cafe 125」があり ガラス張りのとてもおしゃれな造りで テラスからは向かいにある庭園を眺めることができます。 庭園には木々に囲まれた広い芝生があり 新緑の季節には青々とした芝生がとても気持ちいいと思います。葉が色づき始めたこの季節もまた違った趣で楽しめます。木々の向こうに見えるゴシック様式の大隈記念講堂の時計塔も 庭園からの景色をより素敵にしていました。 こちらは入り口近くにあった「エミレの鐘」。早稲田大学創立100周年を記念して 韓国の卒業生から贈られたものだそうです。このエミレの鐘の元となるものは韓国の国宝に指定されており 正式名称は「聖徳大王神鐘」。聖徳王の冥福を祈る目的でつくられたものだそうです。朱色の柱が秋の雰囲気にとてもあっています。 奥に進むと池があり その先には移築された「完之荘」という趣のある古民家もあります。庭園はリーガロイヤルホテル東京にも面していて 完之荘の前に直接ホテルに入れる道が続いており ガラス張りのホテルの挙式会場からは庭園が望めるようになっています。 挙式会場の中からはこんな感じ。 1年を通して楽しめる庭園だと思うので 今度はまた違った季節に訪れてみたいと思います。 大隈庭園 Okuma Garden東京都新宿区西早稲田1-61-6 Nishiwaseda, Shinjuku, Tokyo

  • 夜を感じながら楽しむ六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016

    夜を感じながら楽しむ六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016

    2009年にはじまった『六本木アートナイト』。六本木ヒルズを中心に 六本木の周辺施設を会場にしたアートイベント。今年は3日間開催されるということで 2日目の夜〜深夜にかけて行ってきました。 下のタイムスケジュールを見てもわかるとおり パフォーマンスやインスタレーションなど実施される時間が決まっている作品もあるので めあてのアーティストがいる場合などはチェックしてから向かうのがよさそうです。もちろん常設されている作品もあるので ふらっと訪れても楽しめます。 今年のメインプログラムは名和晃平さんの「Ether(エーテル)とWhite Deer」。青のライトアップがとても幻想的。半屋外の広いスペースに展示されているので この雰囲気は夜だからこそのもの。暗闇の中光に照らされた真っ白い作品を中心に広がる世界は 魅惑的で迫力がありました。 こちらは木村基さんの「迷宮」。塩で描かれた迷路模様。最終日には作品を壊し海に還すのだとか。普段は買い物客が行き交う場所での展示なので なんだか不思議な感じです。作品は間近で見ることができ また上から全体を見ることもできるようになっていました。 この「作る→壊す→海へ」という流れは チベット仏教の僧侶が描く砂の曼荼羅と同じ。以前ネパールの博物館で実物をみましたが 色のついた砂で描かれる曼荼羅はとても色あざやかで繊細。誰に見せるわけでもなく何日もかけて描かれた砂曼荼羅は 完成するとすぐに壊され 祈りを込めて川に流すのだそうです。そして海にながれ 祈りが遠くへ運ばれていくのだとか。この作品の塩もずっと遠くまで流されていくのでしょうね。 他にもいくつか作品を見ることができ ほんの数時間だけでしたがかなり楽しめました。深夜独特の静けさと光の中で巡るというのもいいです。次回はもっとじっくり参加したいと思います。 ▼「Love Me」by チェ・ジョンファ ▼「The Sound of Roppongi」by ツァイ・クエンリン 六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016http://www.roppongiartnight.com/2016/

  • 背中をZipperで開いた白くまのピンクッション Polar Bear Pincushion

    背中をZipperで開いた白くまのピンクッション Polar Bear Pincushion

    縫い物をしているときはいつも手元にあるピンクッション。安定感のあるものが欲しくて作りました。 まずはクッションを支える器を作るところから。成形→乾燥→削る→磨く という順で形にし色づけ。少しぼったりした感じに仕上げました。 最後にクッションを作り体の中に詰めて完成。クッションの中には針がサビにくいよう髪の毛を入れたりすると聞きますが 今回は油分を含んだウール100%の綿(わた)を詰めています。たまご型のクッションがぴったり体に収まって 思い描いた形にできあがりました。 ジッパーのスライダー部分がよく見える 後ろ姿もけっこう気に入っています。