キューバ 革命の里と呼ばれる「サンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)」。革命戦争はじまりの場所となったモンカダ兵営博物館をでて 植民地時代の古い街並みが残る旧市街を中心に散策。
歩きはじめて最初に目にしたのは見事なクラシックカーの列。デザインがクラシックというだけでなく本当に長年使い続けたと感じさせる仕上がりです。キューバ滞在中に何度も乗ることになるクラシックカー(タクシー)。いかにも観光用というもの以外は よくまだ動いてるなと関心するような車ばかり。それを操っている様子を見るのも楽しかったりするので 結局狭さも暑さも気にせずがんがん乗りました。
それから日本ではあまり見ることのない色合いの高層住宅。
左奥のクリーム色の壁に描かれているのは 街中でほとんど見ることがなかったフェデルカストロさんの肖像。あとで調べてみると カストロさんは意図して自分の肖像を作らせていなかったようでした。
この日は本当に暑くて外に立っているだけで汗が流れてくるので 木陰のベンチを見つけるとすぐに休憩。ここは広くて全体的に白い石が美しい「マルテ広場(Plaza de Marte)」。
この辺りは工事中の場所が多く まだ舗装されてない道で見つけたのは柔道場。中に人がいなかったので使われているかどうかはわからなかったのですが 日本から遠く離れた場所で日本語を見つけてちょっと感動。
その先に続くのは歩行者天国になっている「ホセ・アントニオ・サコ通り(Jose Antonio Saco)」。カラフルなショップが道の両側に並んでいて どこもアイスクリーム屋さんは人気でした。
通りのちょうど中間あたり 緑が豊かな「ドローレス広場(Plaza de Dolores)」でまたまた一休み。広場にはたくさんの葉をつけた木が植えられていますが 鬱蒼とした感じがなく清潔で 風が吹くととても気持ちがよかったです。
通りで見つけた銅像。なにやら伝説のギターリストのようです。
長く続く遊歩道に沿って歩いて行くと 旧市街の中心となる大きなセスペデス広場(Parque Cespedes)とカテドラル(Cattedrale de Nuestra Senora de la Asuncion)」に到着。カテドラルは修復が終わったばかりらしくとても綺麗でした。
ランチは広場に面したテラスのあるレストランで。キューバで定番だというハムとチーズのサンドイッチを注文しました。付け合わせはポテトではなくフライドバナナ。始めはフライドポテトのような感じで 最後にバナナの甘みが残ってちょっとハマる味。暑い中ずっと歩いていたので 塩気のあるフライドバナナと炭酸が最高でした。
一息ついたあとは「ラム酒博物館(Museo del Ron)」がある辺りへ。近くには革命前はキューバのラムだったというバカルディの博物館もあります。大通りから少し中に入ったこの辺りは 古き良きという言葉が似合うとてもいい雰囲気。以前使用していたという線路も道路に残っていました。
のんびり通りを歩きながら近くにあるという展望スポット(Balcan de Velazquez)へ。景色を眺めるだけならフリーで写真を撮るのはここでも有料ということで たしか1CUCほど支払いました。中心に大きな木がある中庭のような感じ。
奥の手すりからは遠くに広がる湾と 湾に向かって緩やかにくだっていく傾斜に建つ街並みが望めます。素敵な景色を眼前に心地よい風が吹いてとても気持ちがいい。
上から眺めていたらそこを歩きたくなる。というわけでとりあえず坂をくだってみました。先ほどの中心街とは違って静かな住宅街。
しばらく歩いていると「パドレ・ピコ(Padre pico)」と呼ばれる階段がありました。下から見上げた時に素敵だなと思ったのですが 上にのぼって振り返って見た景色も素敵で階段好きとしてはたまらない。
そこからカーブした坂をのぼっていくと 見晴らしの良い場所に鮮やかな黄色い建物があります。革命のシンボルのひとつという「ルチャ・クランデスティナ博物館(Museo de la Clandestina)」。
ここから続く道をさらに歩いて行くと 少し褪せた感じの住宅街が続いていました。もとはカラフルだったことを窺わせる外壁に朽ち始めた木材。時間の経過を感じさせるこの雰囲気が ずっと歩いていたい気分にさせます。
最後は革命広場(アントニオ・マセオ広場 Plaza Antonio Maceo Grajales)へ。
革命広場といえばハバナにあるチェ・ゲバラさんの肖像をよく見ますが サンティアゴ・デ・クーバの革命広場にあるのはフアン・アルメイダ・ボスケ(Juan Almeida Bosque)さんの肖像。ハバナの革命広場を目指して次の街へ出発です。