「瀬戸内国際芸術祭」で男木島の次に訪れた島『女木島』。高松港からフェリーで20分ほどの場所にあります。島に到着して最初に迎えてくれるのは 防潮堤の上にずらりと並んだカモメたち。「カモメの駐車場」という作品で 風をうけてみんな同じ方向にくるくる回ります。カモメの側には大きなモアイ像。モアイ像は芸術祭とは関係なく以前島に寄贈されたものらしいのですがすごい存在感です。
モアイ像の隣にはこの青い空と海の風景にとてもあう グランドピアノをモチーフとした作品。訪れる前に見た写真では真っ白な帆がピンと張っていたのですが 航海でもまれた雰囲気のある今の方が好みでした。
▽『20世紀の回想(20th Century Recall)』
港からバスに乗って向かったのは島の中央にある洞窟。この島には昔鬼がすんでいたと伝えられており 別名「鬼ヶ島」とも呼ばれているそうで 昭和6年に発見されたというこの大きな洞窟は「鬼ヶ島大洞窟」と名付けられています。洞窟の入口は狭く ここを覗くだけでなんだか冒険心をくすぐられます。
洞窟の中はとても広い空間になっており こちらで見られる作品は2つ。
香川県内の中学生が作成したという様々な表情をしたたくさんの鬼瓦。
▽『オニノコ 瓦プロジェクト』
▽『カタツムリの奇跡』
島にいくつかある作品の中で好きだったのが こちらの納屋の中につくられた作品。土壁がところどころ崩れ落ちた納屋の中にいるということを忘れる不思議な作品でした。
無数のミラーガラスによって隔たれた空間は立つ場所によって少しずつ雰囲気が異なり きっと見る時間によっても違う光の空間をみることができると思います。
▽『均衡(Equipoise)』
島に滞在できる時間もあっというまに終わり 港に戻って帰りの船がくるのを待ちます。船が到着するまでの間にみる景色は余計に寂しく感じるけれど こういう島の風景もたまらない。