昔の生活に思いを馳せて月を愛でる中秋の名月 Full Harvest Moon

Harvest Moon

十分な明かりがない時代 ましてや現代のように夜でも煌々と街灯が灯ることなどない暮らしの中では 闇夜を照らす月はどれほど貴重で神聖なものだったでしょう。月の朔望でひと月を知り 今よりも深く日々の暮らしに関わっていた月。そんな生活の中では月を愛でるのは自然なことのような気がします。月の愛で方は様々で 水面や盃の酒に月を映したり歌や俳句によんだり。

今年は月見団子を作って近くの公園へお月見にでかけました。団子はまん丸だと枕団子(通夜に死者の枕元に供える枕飾りの1つ)と似て縁起が悪いという話を聞いたので 少し潰した形で。サイズは十五夜にちなんで1寸5分でというのも見ましたが あまり神経質にならず食べやすい大きさで。

Harvest Moon

お月見は旧暦8月15日の「十五夜(じゅうごや)」だけでなく旧暦9月13日の「十三夜(じゅうさんや)」また旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」にも行う風習があったそうです。
この浮世絵のように風流なお月見とはなりませんでしたが 時折雲間からのぞく月をのぞむ素敵な夜でした。


Source:http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/