2017年に開館10周年を迎えた「国立新美術館(The National Art Center, Tokyo)」。『安藤忠雄展-挑戦-』をみに行ってきました。この日は安藤忠雄さんご本人が来場してのギャラリートークがあり お昼過ぎに到着した時には会場がたくさんの人で溢れていました。
会場案内図をみるとわかるように 広い空間にこれでもかというくらい作品が展示されていてとにかく見応え充分。展示スペースのあちらこちらに直接描かれたとおぼしきラフなスケッチや 仕事場を完全に再現したという空間、建築家になる前に描かれた旅のスケッチなんかも見ていてとても興味深かったです。
あえて見所をあげるとすればやはり数多くの模型と話題になっていた実寸大の光の教会でしょうか。野外展示《光の教会》と会場中心にある展示エリア《直島の一連のプロジェクト》は撮影可だったので ここぞとばかりに写真をとりました。まずは光の教会を外から。
光の教会の中に入ってやはりこの眺め。自然とみんな口数が減ります。1日中蛍光灯の一定の光の下にいることが多いので 光の移り変わりによって1日の時間の流れを感じられる空間は とても贅沢で幸せに感じられます。
野外展示のあとは一番広い展示スペースへ。入った瞬間広い空間に展示された1/50スケールの模型の数々に圧倒されます。1/50といってもなかなかのサイズ。どれも精巧でずらっと並べられた模型はずっと見ていられる。実際の建物を上方からなど好きな角度から見るなんてことはできないので これは模型だからこそ見られる眺め。特に印象に残っているのは上海の「上海保利大劇院」とヴェニスの「プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)」、2019年オープン予定で現在進行中だというパリ「ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)」の模型。実際の建物を歩くよりも贅沢な気分になるから不思議。
広い会場の中心にオーバルに区切られた空間に展示されていたのは《直島の一連のプロジェクト》。スペースいっぱいに直島が造られていました。
何年か前 まだ瀬戸内国際芸術祭もはじまっていない頃に宿泊した建物を見つけて あの時の旅を思い出しました。
最後に会場内で見つけたスタンプラリー。都内8箇所のANDO建築作品を巡ってスタンプを集めるというもの。最近すっかりハマってしまったスタンプラリーをやらないわけにはいかない!ということで2日間に分けて巡ってきました。
この中で今回初めて訪れたのは調布市にある「東京アートミュージアム」。表参道ヒルズの装飾を見れたのもよかったです。今まで知らなかったものに出会える楽しさを知ってしまったので スタンプラリーを見つけたら当分やらずにはいられないと思います。
http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
国立新美術館 企画展示会1E+野外展示場
東京都港区六本木7-22-2