カリブ海にある島国『キューバ(Republic of Cuba)』。現在日本からの直航便はないので 飛行機を乗り継いで約20時間強 首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港(Aeropuerto Internacional José Martí)に到着しました。夜22時過ぎに到着すると そのまま空港近くに予約していたカサ・パルティクラル(Casa Particular)へ。Casaは個人宅の部屋を貸し出すいわゆる民宿で 今回の旅ではホテルとCasa両方に宿泊したのですが 値段も部屋も断然Casaの方がよかったです。たまたま良い人達に巡り合っただけかもしれませんが。
翌日は早朝から この旅でどうしてもいきたかった場所の1つ『フベントゥド島(Isla de la Juventud)』へ。フベントゥド島は日本語で「青年の島」と言い ハバナから飛行機で30分ほどの場所にあります。本島を除くとキューバで1番大きな島。飛行機ではヌエバ・ヘローナ(Nueva Gerona)行きの便で向かうのですが ハバナとヌエバ・ヘローナ間の便は往路復路それぞれ朝と夕に1便ずつなので 日帰りで行くなら時間の選択はできません。
ヌエバ・ヘローナの街の中心へは空港からタクシーで10分程。タクシーの運転手さんに「Parque Guerrillero Heroico」という公園を中心に観光をするといいと教えてもらい ここから街歩きスタート。街の中心にあるこの公園は 緑がとても綺麗に整えられていて 木陰に設置されたベンチは休憩するには最高の場所でした。
公園の目の前にあるのが「悲しみの聖母教会(Iglesia Nuestra Sra de los Dolores)」。あまり大きくはないですが 長い年月を経た存在感があります。
こちらは教会横から続く遊歩道。カラフルな道の両側にレストランやショップが並び 商店街のような感じ。外からは何を売っているのかわかりづらいお店もありますが よく見ると様々なショップが並んでいます。この日部屋を貸してくれたCasaのオーナーMagadaは “このマーブルの道が好き” と言っていました。
街を歩いていて気づいたのは リードに繋がれていない犬と馬車が多いこと。車と同じ数くらいの馬車を見かけた気がします。それから街がとても綺麗。どこを歩いてもゴミが落ちていないし 古くて修復が必要かなと思うものも清潔にされていて とても好感がもてました。
馬車が多いからかこんな標識まで。日本ではまず見ることがないですね。
それから大通りをそれて ちょっと静かな住宅街の方へ。遠くに見える細長く背の高い変わった形の建造物は おそらく給水塔。旅行中各地で何度か似たような建物をみました。これも現在の日本ではあまり見ることがないと思います。
住宅街には1階建ての民家が多かったのですが 中にはこんなおしゃれな集合住宅もありました。どの家にも共通していたのが 玄関先や窓に必ず柵がついていること。柵はどれもおしゃれにデザインされていましたが やはり防犯の意味で設置されているのでしょうか。
そしてここは街の横を流れる川にあるフェリー乗り場。橋の上から眺めた川の水面は穏やかで 真っ青な空が反射して綺麗でした。おそらく所々に見えている緑は松の木。島にいるときは全く気づかなかったのですが かつて「松島(Isla de Pinoss)」と呼ばれたほど 島中に松が生い茂っているそうです。
街中でなんとなく好きだったのが この小さな公園。奥の壁には大きなZipperのイラストがあって 開いた先には教会や船などこの街にあるものが描かれ 褪せた感じもまた良い味をだしていました。街の雰囲気も良くて 声を掛けてくれる街の人もみんな親切で キューバがいっきに好きになりました。旅の最初の目的地にこの島を選んで大正解。