「瀬戸内国際芸術祭」で東の7島を巡る際に拠点の1つとなる香川県高松港。その高松港のアート広場でバングラデシュの職人や芸術家たちによって作りだされていた「アート工房-ベンガル島-」。バングラデシュの首都ダッカの市場の様子をみせていたバングラデシュ・ファクトリーでは 様々な工芸品やアートを見ることができました。
会場で最初に目にしたのは一面を鮮やかな色彩でペイントされた大きなバス。男性がタイヤ横に湖の絵を描いているところで いたるところで表現されているグラデーションがとても特徴的でした。
会場では職人さんが様々なものを作っているので 見ていてあきることがありません。こちらは赤紫色のイグサのようなもので敷物を織っているところ。細かい絵柄を器用に織っていきます。おそらくシタール・パティとよばれる敷織物。
その先では太さの違ういくつかの竹に糸をかけて 鮮やかなオレンジ色の布が織られていました。
インド東部に位置し世界の中でも人口密度が高いバングラデシュ。バングラデシュと聞いてまず思い浮かべたのは 屋根の上にまでぎゅうぎゅうに人々が乗った電車の風景。そして繊維産業が盛んだということ。アート広場には手織物の他に刺繍の工房もありました。刺繍布のことをベンガル語で「ノクシタカ」といい モチーフにはベンガル地方の女性を取り巻く世界が用いられているそうです。
他には貝細工や柔らかい木材で作られた装飾品などもありました。
できたてほやほやに見えたのは粘土人形。モチーフはおそらくベンガルトラの親子やカメで どれもなんだかほっこりしてしまうフォルムです。
バングラデシュの人の手にかかれば自転車(リキシャ)もこんなに鮮やかに。見ているだけで楽しくなる色彩で溢れていて バングラデシュの市場にでかけてみたくなりました。