世界各地の名画を歩いて巡る大塚国際美術館 Otsuka Museum of Art

Otsuka Museum of Art

徳島駅から車で1時間ほどの場所にある「大塚国際美術館」。陶板名画とよばれる特殊技術によって複製された 世界中の名画を見ることができます。

陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したものです。
紙やキャンバス、土壁に比べ色が経年劣化せず、また大きさも原寸大に再現されているため、実際の名画を見るがごとくの迫力や臨場感を味わうことができます。

Source:https://o-museum.or.jp/

こちらでまず最初にであう作品は 正面玄関から続く長いエスカレーターをのぼると真正面にある「システィーナ・ホール」。バチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂(Sistine Chapel)を原寸大で複製した環境展示で 吹き抜けの空間一面に広がる壁画と天井画は圧巻です。

Otsuka Museum of Art

システィーナ・ホールがある地下3階には古代・中世の作品が展示されています。こちらはウンブリア国立美術館所蔵の「十字架上のキリスト」とルーブル美術館に所蔵されている白い絹地に黒インクで描かれているという「ナルボンヌの祭壇飾り布(Le Parement de Narbonne)」。額に入れられた絵画を見るだけでなく 空間ごと楽しめる展示になっています。

Otsuka Museum of Art

Otsuka Museum of Art

大塚国際美術館は地下5階・地上3階からなるとても大きな建物で 展示された作品数もとても多く見応えがあります。正面玄関のある地下からまわると古代から現代にむけて順に作品を鑑賞していくことになります。

Source:https://o-museum.or.jp/

ルネサンス・バロック時代の作品を展示している地下2階で見られるのは 1999年5月に修復が完了した「最後の晩餐(The last supper)」と修復前の「最後の晩餐」。美術館では対面で2つの作品が展示されていて こちらはもう見ることができない修復前の作品。2つの絵を見比べると 修復後は部屋の至る所に染みついた黒い煤が全てとり払われたように明るく鮮やかになっていて違いがよくわかります。

Otsuka Museum of Art

展示室の中に入った瞬間に圧倒されたのが 天井まで届く大きな「イーゼンハイムの祭壇画(Isenheim Altarpiece)」が展示されたこの空間。大きな絵に囲まれながら歩いているときはとても興奮しました。

Otsuka Museum of Art

そして言わずと知れた ルーヴル美術館所蔵のレオナルド・ダ・ヴィンチが制作した「モナ・リザ(Mona Lisa)」。以前ルーヴル美術館で見たときは 広い空間にこの作品だけが飾られていたこともあってか 想像していたよりも小さいなと思ったのを覚えています。こちらのモナ・リザは陶器でできているので ケーキをこすりつけられてもスープをかけられても 拭けば綺麗になるので問題ありません。

Otsuka Museum of Art

少し歩き疲れたので美術館の中にある「カフェ・ド・ジヴェルニー」でひと休みして 次は地下1階のバロック・近代エリアへ。このフロアで最初に鑑賞したのは「ゴヤの家(Country-house of Goya, the “Black” Paintings)」。サロンと食堂にわかれた部屋はどちらも薄暗い照明で 黒い絵の怖さをさらに煽ってくるようでした。

Otsuka Museum of Art

先ほどとはうってかわってポップな雰囲気のなか飾られた ファン・ゴッホが制作した「7つのヒマワリ(Seven Series of Sunflowers)」。7枚のうち1枚はすでに焼失してしまっているので 7枚全てを見ることができる場所は他にはないでしょう。7枚の中で一番好みだったのが 薄い青緑の背景に花瓶が黄緑で描かれていたこちらの作品。他の作品と比べるとヒマワリの数が少ないですが とても印象的でした。

Otsuka Museum of Art

Otsuka Museum of Art

このフロア最後の展示室で飾られていたのは “ムンクの叫び” で知られる エドヴァルド・ムンクの作品群。「叫び(The Scream)」が展示されていた柱のちょうど反対側には「マドンナ(Madonna)」。対照的とも思える雰囲気の作品が背中あわせで飾られていて面白い。

Otsuka Museum of Art

Otsuka Museum of Art

次は庭園に面した窓から明るい日差しが入る地上の展示フロアへ。ここから先は現代作品が見られるエリアで 正面の大きな作品は レイナ・ソフィア国立美術館所蔵のパブロ・ピカソが制作した「ゲルニカ(Guernica)」。

Otsuka Museum of Art

アンディ・ウォーホルが制作した有名な作品「マリリンの二連画(Marilyn Diptych)」のマリリンの唇に座れる撮影スポットも。
大塚国際美術館はとにかく広くて1度に全てを見るのは大変ですが さまざまな作品を見ることができて大満足。

Otsuka Museum of Art

美術館を出た後は以前おいしいとおすすめされた「あわじ島バーガー」を食べに 大鳴門橋を渡って道の駅うずしおへ。少し風が強かったですが この景色を見ながらのランチは最高でした。

Onaruto Bridge

Awajishima Burger

大塚国際美術館 Otsuka Museum of Art
 https://o-museum.or.jp/
 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
 65-1 Tosa Tomari-ura Fukuike, Naruto-cho, Naruto-shi, Tokushima
 TEL:088-687-3737