
日暮里駅から徒歩5分程の場所にある「朝倉彫塑館(ASAKURA Museum of Sculpture)」。谷中の街歩きをしているときに通りかかり 素敵な建物に惹かれてそのまま中を見学してきました。
こちらの建物は彫刻家の朝倉文夫さんのアトリエ兼住居だったもので 増改築や建て替えを経て1945(昭和10)年に現在の姿になったそうです。とにかくどこも好みすぎて見学中は興奮しっぱなしでした。内部の撮影は不可だったので ぜひ実際に訪れてみて欲しいです。

玄関を入るとまず吹き抜けの大きなアトリエがあり ここでいくつかのブロンズ作品を見ることができます。光が差し込む大きな窓があり開放的で 背の高い作品も難なく作成することができそうです。アトリエ棟の一部が書斎で 書斎の壁は天井まで全面ガラス戸のある書棚になっていて 部屋に入った瞬間その雰囲気に圧倒されます。が同時にとても落ち着く空間でもありました。
ここから先は木造の住居棟で アトリエ棟が洋風なら住居棟は和風です。左手に中庭を見ながら進んでいくのですが この中庭がまた素晴らしいのです。中庭は「五典の池」と呼ばれ全体が池になっていて ここだけみると水の中に建てられた家のようにも見えます。そしてなにより好きだったのが 中庭を望む回廊のガラスの格子戸。格子の角を曲線に削り残した木枠が美しく 見る角度で少し歪みのあるガラスもとても味があります。
そのまま順路に沿って池の四方にある部屋を見ていきます。居住棟の玄関をすぎ 居間や茶室をとおって2階へ。アトリエ棟の3階へと続き 3階には「朝陽の間」と呼ばれる薄赤色の壁が美しい広間がありました。こちらもその名の通り存分に外の光をとりこみ 上から池を望める最高の場所。
とにかく曲線が美しい建物でした。アトリエの天井や壁面、書斎の書棚から張り出した飾り棚、床の間の壁、そしてガラスの格子戸。自分がやりたいことをめいっぱいやるためにこだわって造った そんな感じがして 朝倉さんの人生にも興味がわきました。

朝倉彫塑館 ASAKURA Museum of Sculpture
https://www.taitogeibun.net/asakura/
東京都台東区谷中7-18-10
7-18-10 Yanaka, Taito-ku, Tokyo
TEL:03-3821-4549



