Tag: Arts

  • 極限のリアルさで非現実な人の生と死を見るロン・ミュエク展 Ron Mueck @MMCA Seoul

    極限のリアルさで非現実な人の生と死を見るロン・ミュエク展 Ron Mueck @MMCA Seoul

    韓国ソウル 地下鉄の安国駅から徒歩10分ほどの場所にある「国立現代美術館 ソウル館(MMCA Seoul)」。ロン・ミュエク展をやっているということで見に行ってきました。国立現代美術館は今回訪れたソウル館の他に 果川(Gwacheon)館、徳寿宮(Deoksugung)館、清州(Cheongju)館の4つの分館があります。 ソウル館は景福宮と道を挟んだ向かいにあり 赤煉瓦の外観は歴史的な建物が並ぶこのエリアの雰囲気にあっています。館内は広くフリースペースにもいくつか作品が置かれていました。 ミュージアムショップなど気になるところはたくさんありましたが まずはおめあてのロン・ミュエク展へ。初めてロン・ミュエク(Ron Mueck)の作品を見たのは金沢21世紀美術館でのこと。今でもたまに当時購入したアートブックを手にとりながめることがあります。やはり展覧会のメインビジュアルとして使われていた『A Girl』という 5m ほどの巨大な新生児の作品は強烈に印象に残っています。今回は彼の作品を多数見ることができる大規模な展覧会ということで とても楽しみにしてきました。 ロン・ミュエクの作品といえば やはり驚異的なリアルさをもった人間の彫刻といえるでしょうか。生身の人間より生々しく 自分でも気がついていない奥深くのシワまであばかれたような そんな精緻さがあります。 まずは『Mask II』という作品。無防備に眠る男性の大きな顔面。眠りを妨げてはいけないと思いながらなぜか目を離せず覗き込んでしまう そんな感覚になります。 次は体を少し起こして布団の中に身をうずめる巨大な女性を表現した『In Bed』。右手を頬にあて宙を見つめる表情は 朝起き抜けにこれから起こる1日のことを考えているのか 夜眠りにつく前に今日起きたことを考えているのか。 そしてこちらは『Chicken/Man』という作品。下着姿の老人が机の上の鶏と対峙しているところ。無防備な服装なのにリラックスした様子はなく 小さなサイズ感もあいまって滑稽に見せている気がします。 浮き出た血管や毛穴、皮膚のシワやたるみ、なにより皮膚の下に透ける血管がより作品を人間にしていると思うのです。どこをとっても人間そのものなのですが サイズだけが本物の人間ではない。 最後は代表作とされる『Mass』といういくつもの巨大な頭蓋骨で表現された作品。見上げるほど高く積み上げられた頭蓋骨は迫力があり よく見ると1つ1つの骨の色や欠け方が異なることに気がつきます。 素晴らしい作品に魅了されっぱなしで とことん人間を見つめることになるのですが どこか自分とは関係のないものを外側から見ているような なんだか不思議な時間でした。 国立現代美術館 National Museum of Modern and Contemporary Art, Korea(MMCA Seoul)https://www.mmca.go.kr/30 Samcheong-ro (Sogyeok-dong), Jongno-gu, SeoulTEL:+82-2-3701-9500

  • 調和のとれた違和感を感じる鉄茶室 徹亭 / 徹虚 Steel Tearoom Tettei  @TEKKYO

    調和のとれた違和感を感じる鉄茶室 徹亭 / 徹虚 Steel Tearoom Tettei @TEKKYO

    蒲田駅から高架沿いの道を5分ほど歩いた場所にあるアトリエビル「HUNCH」。加藤智大さんの展覧会「徹虚 TEKKYO」を見るために訪れました。加藤さんは “鉄で鉄ではないものをつくる” アーティストで 展示されている作品はすべて鉄でできています。 まずは展示室入り口付近の足元に咲いていた作品「青い朝、黒の夜、鉄朝顔」。花がそのまま鉄に変化してしまったようなリアルさで 花びらを手のひらで握ればクシャっとなりそうです。鉄の色合いのせいかコンクリートの地面がよく似合います。 展示室の中心にはご本人が “「鉄で鉄ではないものをつくる」という自分の文脈の集大成” と表現された『鉄茶室 徹亭』。今回の展覧会には鉄茶室の他に 茶碗など全部で19の作品が展示されていたのですが 作品の数に比べていただいたパンフレットのテキストが多いなという印象を受けました。読んでみるとテキストは製作者ご本人によるもので 一つひとつの作品説明が読み物としてもおもしろく 見て感じるだけではない楽しみ方ができました。 拙作の「鉄茶室 徹亭」は、二畳台目出炉下座床の草庵小間を写し、徹底して総てが鉄で作られた組み立て式の茶室である。また、茶室自体に留まらず配置される設えや実際に点前で使われる道具組に至るまでも総てが鉄である。 Source:https://www.tomohirokato.com/ と紹介されている通り 茶室そのものはもちろん茶道具や壁に飾られた掛け軸、茶花まで すべてが鉄できています。そして今回の展覧会では 実際にこの茶室の中でお茶がいただける程茶イベントがあるということで 事前に予約をして参加してきました。 程茶イベントの時間になると躙口から茶室の中へ。躙口の枠が木から鉄に変わっただけで 頭をぶつけてしまわないかといつもより動作が注意深くなるから不思議です。鉄の茶碗に鉄の茶道具で点てられたお茶を製作者ご本人から受けとり お話を聞きながらいただくという贅沢なイベント。お茶と一緒に振舞っていただいたのは 本展のために “餅匠しづく” さんが作られたという『Fe』というお菓子。表面には鉄を表す炭素記号Feがあしらわれ なんと “鉄で鉄でないものをつくる” に違わず こちらのお菓子にも鉄の成分が含まれているのだとか。 最初に鉄の皿にのせられた鉄のお菓子を鉄の菓子切でいただき その後に鉄の茶碗に鉄の茶筅で点てられたお茶をいただくのですが 想像以上に茶碗が重く いつもの感じで手にとると驚きます。茶碗を口によせると温められた茶碗から鉄とお茶の香りがして どちらかというと鉄の香りを強く感じるおもしろい味わい。 今までなんどか茶室でお茶をいただく機会がありましたが 外の景色の美しさもあってほっと気を緩めることがほとんどでしたが すべての素材が鉄に置き換えられた鉄の茶室の中では 道具を手にするときや少し身じろぐ時ですら常に緊張を強いられる 今までにないなんとも不思議な体験でした。 HUNCHhttp://hunch-label.com/東京都大田区西蒲田7-61-137-61-13 Nishikamata, Ota-ku, Tokyo

  • アート作品で彩られた名建築を巡るマツモト建築芸術祭 MATSUMOTO Architecture + Art Festival

    アート作品で彩られた名建築を巡るマツモト建築芸術祭 MATSUMOTO Architecture + Art Festival

    長野県松本市にて今回が初めての開催となる「マツモト建築芸術祭」。松本城を中心に歩いて巡れるエリアにある名建築を舞台に 様々なアート作品をみることができるというもの。”名建築と現代アート” という言葉に惹かれて 新宿駅から特急あずさに乗り2時間半ほどかけて松本駅に向かいました。松本駅をでて最初に感じたことは空が広い!ということ。晴天だったこともあってか 抜けるような青さで空をとても広く感じました。 宿に荷物を置いてさっそく町歩きの中心となる「松本城(Matsumoto Castle)」へ。黒い瓦と黒漆で塗られた板の間から細いラインのように白い漆喰の壁がのぞく美しい佇まい。天守の中はツヤのある木材に林立する柱が圧巻で 狭く急な階段を登ってたどりついた最上階からの眺めは最高でした。 ここからは今回の旅の目的である マツモト建築芸術祭で巡った会場の中からいくつかをご紹介。 No.18-19 旧松本カトリック教会司祭館 Old Matsumoto Catholic Church Priest’s House まずは会場となっている建物の中で最北に位置する「旧松本カトリック教会司祭館」へ。明治22(1889)年に建築され 100年近くにわたり宣教師たちの住居として使用されたのだそう。ライトブルーに塗られた板張りの外壁に アッシュグリーンの窓枠がかわいい建物。廊下だと思っていた天井までガラス窓が続くベランダも素敵でした。 No.20 旧開智学校 Old Kaichi School 司祭館のすぐ近くにあるのが「旧開智学校」。現在工事中で中に入れないということで 残念ながら今回は外から眺めるだけ。和風と洋風が混ざりあった “擬洋風建築” と呼ばれる建物で 中心にそびえ立つ八角塔が特徴的です。 次の会場へ向かう途中で通った「松本神社(Matsumoto shrine)」。松本城のちょうど北隣に位置し松本城主ゆかりの神社だそう。敷地内にそびえるいくつもの背が高い樹が落とす影がとてもよい雰囲気でした。 No.16 池上百竹亭 茶室 Ikegami Hyakuchikutei Tea House 松本神社のすぐ隣にあるのが昭和33(1958)年に建てられた「池上百竹亭」。円窓から覗く夕暮れどきの庭園がなんとも儚げなのに対して 茶室の中はカラフルな展示になっていて 今回ならではといえる不思議な感覚。この空間では紅茶でのお茶会も似合いそうです。 No.15 旧宮島肉店 Old Miyajima Butcher Shop 建物正面に大きくMのマークがあしらわれたこちらの建物は「旧宮島肉店」。白い外壁に焦茶色の窓枠と建具がおしゃれです。店内のものはすべて運びだされ 肉店だったとわかるものはガラス窓に残っていた “肉店” とかかれていた痕くらいでしょうか。 No.10 上土シネマ Agetsuchi Cinema…

  • 夜を徹してアートを楽しむ六本木アートナイト2019 Roppongi Art Night 2019

    夜を徹してアートを楽しむ六本木アートナイト2019 Roppongi Art Night 2019

    “夜の旅 昼の夢” と題し六本木の街を舞台として開催された「六本木アートナイト(Roppongi Art Night )」。毎年一夜だけ催されるこのイベントは 第1回めの開催からかぞえて今回で10年め。夕方と呼ぶには少し早い時間に会場周辺へ向かい 翌朝までどっぷりアートに浸ってきました。 今回のメインプログラムは崔正化(Choi Jeong Hwa)さんによるカラフルでポップな作品たち。東京ミッドタウンに展示された「ライフ・ライフ(Life, life)」と六本木ヒルズアリーナに展示されていた「フルーツ・ツリー(Fruit Tree)」。 他にもいろいろ見てきたのでいくつかのインスタレーションを紹介します。まずは独特の濃淡が好みだった「Spin a Memories.」。キャンバスが大量のレシートでできていて 熱による変色によって描かれた作品です。 夜の街でとてもキレイだったのが「暗闇の中の虹(Rainbow in the Darkness)」。鑑賞者によって削られた思いおもいのメッセージやイラストによって幻想的な作品になっていました。 街中で見つけたときに驚いたのが「囚われる人(Entangled)」。次々と細長いケースの中に囚われた人たちが現れる映像作品。すりガラスの向こうに人がいる感じがリアルで アート作品だと知らずに見たら本当にびっくりすると思います。 Paul Smith の店舗でみることができたのは RUDE によって描かれたというポスターの数々。店の外からでも煌々と明るい店内の壁一面に飾られた額縁が目を惹きます。サイズもデザインも様々な額縁に収まっていたのは カラフルなポスターだったりモノクロの写真だったりこちらも様々。天井まで隙間なく額縁が並べられた展示がとてもおしゃれでした。 この日は美術館も通常より長く開館しているので 街中のインスタレーションを鑑賞する以外に展覧会にも行ってきました。いつもは閉館している静かな夜の時間に美術館を訪れることができるのも アートナイトの楽しみのひとつです。 information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美 @サントリー美術館 最初に訪れたのは東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館(Suntory Museum of Art)。展示室は展示作品を挟んで “information” と “inspiration” の2つの通路がつくられており 同じ作品をそれぞれの部屋から鑑賞するというもの。”information” の白い部屋には作品にまつわる情報が並び ”inspiration” の黒い部屋には文字情報などは一切なく作品があるのみ。 1つの作品を左右の道から眺めるものもあれば この藍色徳利のように同じ作品でも少し異なる展示方法がとられているものがあり 案内の通り同じ作品群で2度楽しむことができました。 会場の中間あたりで展示されていたのは 鑑賞者がそれぞれ傘を持って体験することができる「uncovered…

  • 青空を背景に迫力ある作品を楽しむカカアコウォールアート Murals @Kaka’ako

    青空を背景に迫力ある作品を楽しむカカアコウォールアート Murals @Kaka’ako

    ハワイ州オアフ島 ダウンタウンとアラ・モアナの間に位置する「カカアコ(Kaka’ako)」地区。ウォールアート(Mural)がたくさん見られるということで行って来ました。バスケットコートのある公園を中心に点在するアート。少し歩けばすぐにいくつもの作品を見つけることができました。 日差しが強いので途中で休憩しながらのんびり散策。 駐車場にたてたテントでコーヒーを売っていた鮮やかなペイントのある建物は コーヒー豆を焙煎販売しているお店。ファーマーズマーケットなどで出店していないときだけ こちらで購入することができるのだそう。辺りはコーヒーのとてもいい香り。 アートに囲まれた場所にあるので これもアート?と思ってしまう可愛い標識。 今は観光スポットとなっていますが この辺りはもともと倉庫が並ぶ商業エリアで観光客が訪れるような場所ではなかったそうです。2011年からスタートした「POW! WOW!」と呼ばれるプロジェクトによって これだけのアート溢れる街になったとのだとか。POW! WOW! HAWAII には地元だけではなく世界中からアーティストが参加しており 様々なジャンルの迫力ある作品を見ることができます。 公園横にとまっていたトラックまでアートが溢れてる。 交差点で見つけた迫力ある作品。風雨にさらされてか ペイントが少し掠れて壁の質感があらわれた感じもまたいいです。 キャンバスのサイズも形も様々 絵のタッチも雰囲気もそれぞれ。日常にまぎれた感じが好きで 旅先でウォールアートを探すのが街歩きの楽しみの1つになっています。1年に1度開催される POW! WOW! イベントでほとんどの作品が塗り替えられてしまうとのことなので 次回ここを訪れたときにはまた新しいアートとであえるはず。 カカアコ Kakaʻako

  • 情熱に感動し未来が楽しみになる安藤忠雄展-挑戦- Tadao Ando Endevors

    情熱に感動し未来が楽しみになる安藤忠雄展-挑戦- Tadao Ando Endevors

    2017年に開館10周年を迎えた「国立新美術館(The National Art Center, Tokyo)」。『安藤忠雄展-挑戦-』をみに行ってきました。この日は安藤忠雄さんご本人が来場してのギャラリートークがあり お昼過ぎに到着した時には会場がたくさんの人で溢れていました。 会場案内図をみるとわかるように 広い空間にこれでもかというくらい作品が展示されていてとにかく見応え充分。展示スペースのあちらこちらに直接描かれたとおぼしきラフなスケッチや 仕事場を完全に再現したという空間、建築家になる前に描かれた旅のスケッチなんかも見ていてとても興味深かったです。 あえて見所をあげるとすれば やはり数多くの模型と話題になっていた実寸大の光の教会でしょうか。野外展示《光の教会》と会場中心にある展示エリア《直島の一連のプロジェクト》は撮影可だったので ここぞとばかりに写真をとりました。まずは光の教会を外から。 光の教会の中に入るとこの眺め。自然とみんな口数が減ります。1日中蛍光灯の一定の光の下にいることが多いので 光の移り変わりによって1日の時間の流れを感じられる空間は とても贅沢で幸せに感じられます。 野外展示のあとは一番広い展示スペースへ。入った瞬間広い空間に展示された1/50スケールの模型の数々に圧倒されます。1/50といってもなかなかのサイズ。どれも精巧でずらっと並べられた模型はずっと見ていられます。実際の建物を上方からなど好きな角度から見るなんてことはできないので これは模型だからこそ見られる眺め。特に印象に残っているのは上海の「上海保利大劇院」とヴェニスの「プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)」、2019年オープン予定で現在進行中だというパリ「ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)」の模型。実際の建物を歩くよりも贅沢な気分になるから不思議です。 広い会場の中心にオーバルに区切られた空間に展示されていたのは《直島の一連のプロジェクト》。スペースいっぱいに直島が造られていました。 何年か前 まだ瀬戸内国際芸術祭もはじまっていない頃に宿泊した建物を見つけて あの時の旅を思い出しました。 最後に会場内で見つけたスタンプラリー。都内8箇所のANDO建築作品を巡ってスタンプを集めるというもの。最近すっかりハマってしまったスタンプラリーをやらないわけにはいかない!ということで2日間に分けて巡ってきました。 この中で今回初めて訪れたのは調布市にある「東京アートミュージアム」。表参道ヒルズの装飾を見れたのもよかったです。今まで知らなかったものに出会える楽しさを知ってしまったので スタンプラリーを見つけたら当分やらずにはいられないと思います。 安藤忠雄展-挑戦- TADAO ANDO ENDEVORShttp://www.tadao-ando.com/exhibition2017/国立新美術館 企画展示会1E+野外展示場東京都港区六本木7-22-2

  • 様々な色彩とアートで溢れる路地カジェホン・デ・ハメル Callejon de Hamel

    様々な色彩とアートで溢れる路地カジェホン・デ・ハメル Callejon de Hamel

    キューバ ハバナ 革命広場を出てチェ・ゲバラの肖像がある内務省横の道を海の方へ。緑が多い道を抜けると住宅街がありそのまま通りを散策。歩いているとけっこうな頻度で街の人に声をかけられます。大抵は挨拶をする程度ですが このあたりを歩いているときは何度か近くのスポットをおすすめされました。それが『カジェホン・デ・ハメル(Callejon de Hamel)』。素敵なアートがあり 日曜のお昼にはルンバの演奏とダンスが見られるよと。 実は行きたいなぁと思っていた場所だったので おかげで迷うことなくたどり着けて助かりました。路地から行ってしまったので正面の入り口からではなく裏側から入る形になってしまったのですが 目的地が近くなると通りにアートが増えて もうすぐ着くかなというわくわく感が楽しかったです。 ちょっとしたアートから 壁一面のアートへと続き よくみると街灯もオブジェの一部になっています。濃紺の雨傘をさした人がちょうど前をとおりかかったのですが このウォールアートの雰囲気によく似合う。 そして目的の通りに到着。キューバ文化にふれると辿りつくサンテリア(Santeria)。詳しくないのでよくわからないけれど この通りに描かれているものにもサンテリアの意味合いが含まれているのだとか。色づかいのせいか この通り全体からものすごいエネルギーをもらえそうな感じがします。 どこから見ればよいのかわからないくらい至る所がアートで溢れていて 横を見るだけでは足りなくて キョロキョロしながら上を見あげつつたまに後ろをふり返る。 よく見るとバスタブがいくつも埋め込まれた壁。扉をくぐった先はちょっとした庭になっていて もちろんそこにもアートが。 壁一面がキャンバスになった3階建てののマンション。これを見ながら お化けもよりつかなそうだなとなんとなく思ったり。 正面の門をくぐったあたりは緑も豊富。左右はカフェになっていてアートに埋もれながらひと休みできます。通り自体はあっという間の距離ですがとても印象的でした。 カジェホン・デ・ハメル Callejon de Hamel

  • おしゃれなパスポートを片手に上野をめぐる Ueno Welcome Passport

    おしゃれなパスポートを片手に上野をめぐる Ueno Welcome Passport

    2017年4月1日に発売された 上野地区文化施設共通入場券『UENO WELCOME PASSPORT』。パスポートをイメージしたデザインの小冊子で 期間中上野にある美術館、博物館、動物園など約10施設の展示を1回ずつ観覧できる共通入場券。仮に全施設をまわるとすると 入場料の合計が通常の半額以下で入れるなどお得なのはもちろん 小冊子には写真付きで各施設の解説ものっているので 訪れる際にとても役立ちます。 そして付録として一緒に販売されている「上野双六名所図絵」。双六に見立てた地図&スタンプラリーの台紙で これをみながら上野をまわれるようになっています。デザインがとても凝っていて これを片手に街を歩きたくなる。各施設に設置されたスタンプをおすと それぞれの欠けた絵柄が完成するようにないます。購入できるのは ①各施設チケット窓口 ②店舗等 ③インターネット の3つ。 今回初めて「UENO WELCOME PASSPORT」を購入したのですが 発行は今回で4回目だそう。ということで過去3回はどういったものだったのか少し調べてみました。 2015年に初めて発行されたときは 上野の国立博物館・美術館3館のみでのスタート。回を重ねるごとに参加施設が増え 今回スタンプラリーで回る施設は14箇所にも。まだ上野巡りをはじめたばかりですが この企画ではじめて知った施設もあれば 今まで特別展は見にいくことがあっても常設展に足を運んだことがなかった施設もあって こんな素敵な場所があったのか!と今まで知らなかった上野の魅力に触れ満喫しています。 後日追記 約3ヶ月かかってスタンプラリーを完成しました。1ヶ所の見学時間がどうしても長くなってしまうので 1日にまわれるのは2ヶ所程度。開館期間が限られている施設などもあるので そのあたりは計画が必要です。各会場の展示を見ることはもちろん 台紙が少しずつスタンプで埋まっていく様も楽しいし 休憩に周辺のカフェを探して訪れるのも楽しみの1つでした。さて次はどこにいこうか。 UENO WELCOME PASSPORThttp://ueno-bunka.jp/

  • 夜を感じながら楽しむ六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016

    夜を感じながら楽しむ六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016

    2009年にはじまった『六本木アートナイト』。六本木ヒルズを中心に 六本木の周辺施設を会場にしたアートイベント。今年は3日間開催されるということで 2日目の夜〜深夜にかけて行ってきました。 下のタイムスケジュールを見てもわかるとおり パフォーマンスやインスタレーションなど実施される時間が決まっている作品もあるので めあてのアーティストがいる場合などはチェックしてから向かうのがよさそうです。もちろん常設されている作品もあるので ふらっと訪れても楽しめます。 今年のメインプログラムは名和晃平さんの「Ether(エーテル)とWhite Deer」。青のライトアップがとても幻想的。半屋外の広いスペースに展示されているので この雰囲気は夜だからこそのもの。暗闇の中光に照らされた真っ白い作品を中心に広がる世界は 魅惑的で迫力がありました。 こちらは木村基さんの「迷宮」。塩で描かれた迷路模様。最終日には作品を壊し海に還すのだとか。普段は買い物客が行き交う場所での展示なので なんだか不思議な感じです。作品は間近で見ることができ また上から全体を見ることもできるようになっていました。 この「作る→壊す→海へ」という流れは チベット仏教の僧侶が描く砂の曼荼羅と同じ。以前ネパールの博物館で実物をみましたが 色のついた砂で描かれる曼荼羅はとても色あざやかで繊細。誰に見せるわけでもなく何日もかけて描かれた砂曼荼羅は 完成するとすぐに壊され 祈りを込めて川に流すのだそうです。そして海にながれ 祈りが遠くへ運ばれていくのだとか。この作品の塩もずっと遠くまで流されていくのでしょうね。 他にもいくつか作品を見ることができ ほんの数時間だけでしたがかなり楽しめました。深夜独特の静けさと光の中で巡るというのもいいです。次回はもっとじっくり参加したいと思います。 ▼「Love Me」by チェ・ジョンファ ▼「The Sound of Roppongi」by ツァイ・クエンリン 六本木アートナイト2016 Roppongi Art Night 2016http://www.roppongiartnight.com/2016/

  • 倉庫街を歩きながらアートを楽しむアーツディストリクト Arts District in Downtown Los Angeles

    倉庫街を歩きながらアートを楽しむアーツディストリクト Arts District in Downtown Los Angeles

    ロサンゼルス ダウンタウンの近く 芸術家が多く住んでいるというアーツディストリクト(Arts District)。ユニオン駅からメトロレイルのゴールドラインで1駅の場所にあります。駅前の通りを挟んで向かい側がリトルトーキョーなので 駅名はリトルトーキョー/アーツ・ディストリクト(Little Tokyo/Arts District)駅。 駅前通りから2nd Stを歩いて行くと まずこの大きな目の壁画が迎えてくれます。周りにはおしゃれなマンションがあり 観光地という感じではないのですがわくわくするようなアートがたくさん。静かでのんびり歩くのにとてもよいです。 遠くからも目立っていたこちらの建物。通りからみて右側には一面オレンジ色で昼が描かれていて 左側は青色で夜が描かれています。 本当に至るところに絵が描かれていて 通りを歩くだけで様々なアートを見ることができます。 通りから少し中に入った場所にある駐車場。敷地を囲む壁の全面に絵が描かれていて やはり大きな作品は迫力があります。 工場の入り口もこんな感じ。 建設中の建物ですらなんだかアートに見えてきます。 廃れたように見える建物も中はとてもキレイなアパレルショップだったり おしゃれなカフェがあったりと アートやファッションが好きな人にはおすすめです。

  • 旅人を迎える小豆島の人々/瀬戸内国際芸術祭2013 Omotenashi – Setouchi Triennale

    旅人を迎える小豆島の人々/瀬戸内国際芸術祭2013 Omotenashi – Setouchi Triennale

    瀬戸内海の島々を舞台として開催されている『瀬戸内国際芸術際(Setouchi Triennale)』。作品を見るために小豆島を訪れたとき 島の方々から素敵なおもてなしを受けました。夏真っ盛りで連日気温が高く 陽射しもかなり強い日でした。 はじめは「猪鹿垣の島」という作品の展示会場で。暑い中島に訪れてくれた人々に少しでも何かしたいと 近所に住んでいる方が冷たいお茶と手作りのところてんを振舞っていました。この方はボランティアスタッフというわけでもないそうで それでも来られる日は毎日ここで旅行者を迎えているそうです。 次は「Umaki Camp」で。ここでは冷たいお茶と庭で育てているという野菜をいただきました。もちろんお金はここでも払っていません。野菜を食べるための爪楊枝も手作りの袋に入れられていて 地元の人たちの心遣いにとても幸せな気持ちになります。 小豆島は「八十八ヵ所霊場」があり 昔からお遍路に訪れる人たちを親切に迎えていた おもてなしの心が今でも受け継がれているのかもしれません。 瀬戸内国際芸術祭2013 ART SETOUCHIhttp://setouchi-artfest.jp/

  • 島遍路の文化が息づく小豆島 / 瀬戸内国際芸術祭2013 Shodoshima – Setouchi Triennale

    島遍路の文化が息づく小豆島 / 瀬戸内国際芸術祭2013 Shodoshima – Setouchi Triennale

    「瀬戸内国際芸術祭」の舞台となっている瀬戸内海に浮かぶ島の中で 一番大きな島『小豆島』。小豆島にはいくつか港があるのですが 今回は高松港から土庄港へ車ごとフェリーに乗って向かいました。土庄港では『太陽の贈り物(Gift of the Sun)』と題されたオリーブの葉をモチーフとした作品が旅行者を迎えてくれます。 まずは港に近い街中から。こちらは街角のショーウィンドーの中に展示されていた さまざまな陶器を金継ぎで繋ぎあわせた『つぎつぎきんつぎ(Tsugi-Tsugi-Kintsugi)』という作品。 そのまま肥土山/中山エリアへ。川沿いの道を山の方へ進みながら順に作品を巡ります。石垣ごと作品となっていたのは『猪鹿垣の島(Shishigaki Island)』。愛らしいキャラクターが石垣の中に住っているようです。この会場では地元の方から素敵なおもてなしもしていただきました。 その先には「春日神社(Kasuga Shrine)」があり 境内は一面芝生のゆるい階段状で その向かいにあるのが「中山農村歌舞伎舞台(Farming Village Kabuki Stage)」。境内にあるこの舞台では 年に1度だけ住民たちによる歌舞伎が上演されるそうです。 お伊勢参りへ出かけた島民たちが、上方歌舞伎の場面を描いた絵馬や衣裳を持ち帰り、旅回りの一座や振付師を招いて自分たちで歌舞伎を演じるようになったのが始まり。 Source:https://shodoshima.npnp.jp/ 川を挟んだ向かい側。美しい棚田の奥に作られた巨大なドームは『小豆島の光(The Light of Shodoshima)』という竹を組んで作られた作品。使われた竹は約5000本にもなるのだとか。細長く続く通路の先にドームがあり 床も壁も全て竹で作られた作品内は 強い日差しを遮り風通しがよくとても心地よい空間でした。 そして三都半島の方へ。小豆島は他の会場となっている島とくらべて大きく作品数も多いので あといくつか作品を巡って1日目は終了です。 ▽火のないところに煙は立たず(There is No Smoke without Fire) ▽眺望絶佳(Chobozekka) 小豆島2日目は坂手港からスタート。坂手港灯台跡地に設置されているのは 青い空を背景に叫ぶ龍が光り輝くモニュメント『スター・アンガー(Star Anger)』。すぐ近くではこの龍と球体も描かれている壁画『小豆島縁起絵巻(Legend of Shodoshima)』を見ることができます。 そこから住宅街を少し歩いた先にある古井戸からでてきたのは『ANGER from the Bottom』という動く作品。井戸の岩に草が這っていて 昔からそこにあるような雰囲気です。井戸の中から姿をあらわした化け物が 想像以上に巨大ですごい迫力。 次は北へ少し移動して緑豊かな道を歩いた先 オリーブ畑の中に現れたのは『オリーブのリーゼント(Regent in Olives)』。タイトルのとおりオリーブの顔型にリーゼントがきまってます。 旧醤油屋の母屋だという会場にいくつか作品が並んだ『小豆島カタチラボ(Shodoshima Island Lab)』。…