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  • 人々の生活に根ざし親しまれてきた世田谷区民会館と区庁舎 Setagaya City Hall & City Office

    人々の生活に根ざし親しまれてきた世田谷区民会館と区庁舎 Setagaya City Hall & City Office

    世田谷線世田谷駅から徒歩5分ほどの場所にある「世田谷区役所」。再整備により改築されてしまうということで 改修工事が始まる前に今の姿を見ておきたいと行ってきました。駅から歩いて向かっていると閑静な住宅街の中にふと現れる大きなコンクリートの建物。 敷地正面には区民会館と区庁舎をつなぐピロティがあり そこを抜けると朱色と濃灰色のブロックが敷き詰められた広場があります。広場の左手にあるのは折板構造という折り紙のように波打ったコンクリートの壁をもつ区民会館。この折板構造というのは柱も梁もなく薄い壁でできているのに丈夫なんだとか。 そしてそこから振り返ると煙突が象徴的な区庁舎があり 今回の改築でこの建物は全て取り壊されてしまうそうです。保存・改修で残されるのは区民会館のホール部分のみ。この第一庁舎(1960年完成)と第二庁舎 そして区民会館(1959年完成)はモダニズム建築で知られる前川國男さんの設計によるもので 建物がもつバワーは健在です。 竣工から約60年が経ち確かに古さや傷みは目立つものの やはり壊してしまうのは寂しいなと思ってしまいます。コンクリート壁の表面に染みた雨や流れつたうサビのあと。建物の表面をはう配管や剥げて薄くなったペンキ。どれも心をくすぐります。 この建物たちと同じように人々に親しまれる市民のための建物へと生まれ変わり たくさんの人が集う場所となって 今までこの場所を造ることに携わった人々の想いが繋がるのであればいいな。 世田谷区役所 Setagaya City Office世田谷区世田谷4-21-274-21-27 Setagaya, Setagaya-ku, Tokyo

  • 人々が集まる場所として灯りをともし続ける快哉湯 Kaisaiyu Office & Lounge

    人々が集まる場所として灯りをともし続ける快哉湯 Kaisaiyu Office & Lounge

    台東区入谷駅から徒歩3分程の場所にある 昭和3年(1928年)築の銭湯「快哉湯」。次の目的地へ向かう途中 味わいのある外観に惹かれて建物の中へ。長い間風雨にさらされて褪せた木枠のガラス扉をガタガタと鳴らしながら開けると 使いこまれた小ぶりの下駄箱がずらり。この時はすべて下駄箱だと思っていたのですが 正面にあった松竹錠(木札錠)ではないロッカーは 傘を横にして収納する傘入れだそうです。 かつての脱衣所に入るとスタッフの方がいて 2016年11月に銭湯としての営業を終え 改装して今はオフィスやラウンジとして使われているのだと教えていただきました。男女の脱衣所を仕切っていた壁も番台もそのまま残されており “快哉湯” と書かれた大きな柱時計も健在。 こちらはぜひどうぞと登らせていただいた番台上からの眺め。正面に柱時計があり その先にある浴室もよく見渡せます。浴室内に作られた壁などは新しい木材が使われているようでしたが 手を加えず残された部分も多く 建物全体から懐かしさが溢れています。 当時の雰囲気を味わえるのは建物だけでなく小物にも。今は存在しない “坂本警察署” と書かれた心得は 昭和35年の合併により坂本警察署という名称がなくなったようなので 少なくとも60年以上前のものということになります。 かつての男性用脱衣所から見える小さな縁側と坪庭もそのままなのだそう。晩夏の夕暮れなんかに お風呂あがり窓を少しあけた縁側に腰掛けて 通りの音を聴きながら涼むなんて最高だったでしょうね。 今はオフィスとして使われているという浴室エリアも見せていただきました。真ん中にあった間仕切り壁は取り払ったものの 天井高7mだという広い空間の壁は ペンキ絵も含めほぼそのまま残されているのだそう。浴室の広さに対して小さめだというタイル貼りの浴槽もそのままでした。新たに作られた床板や収納棚はまだ新しい木の雰囲気でしたが 使い込まれていくうちに馴染んでとてもいい雰囲気になりそうです。 そして何もしないと剥がれていく一方だという 大きな富士山が描かれたペンキ絵。ペンキ絵を描く絵師は今はもうわずかだと聞くので とても貴重なものなのだろうと簡単に想像ができます。男湯と女湯それぞれに描かれた絵を同時に見ることができるのも今だからこそ。この建物にこのペンキ絵がとても似合っているので いつまでもこの場所を彩り続けて欲しいなと思います。 快哉湯 Kaisaiyu Office & Loungehttps://www.kaisaiyu.com/東京都台東区下谷2丁目17-112-17-11 shitaya, Taito-ku, Tokyo

  • いつでも昭和30年代のまぼろし商店街へ迷い込める思ひ出倉庫 Omoide-Soko(Storehouse of Memories)

    いつでも昭和30年代のまぼろし商店街へ迷い込める思ひ出倉庫 Omoide-Soko(Storehouse of Memories)

    大洲で街歩きをしているとき ひときわ賑やかだった「ポコペン横丁(Pokopen Alley)」。今の時期(4月〜11月)は毎週日曜日に開催されているというレトロ市。たくさんの小さな商店が並び 広場の中心は小学校の青空教室のような感じになっていて たくさんの子供たちで賑わっていました。商店など広場にあるものはどれも昭和の時代を感じる懐かしい造りで 広場の壁に飾られたたくさんの錆琺瑯看板が圧巻です。 レトロ市が開催されている広場をぬけた一番奥にある漆喰の蔵が「思ひ出倉庫(Storehouse of Memories)」。入り口には “木戸銭 大人200 小人100円” と貼り紙があり 昔は入場料のことを木戸銭と言っていたんだなぁと なんだか懐かしいことのはずが新鮮でした。 蔵の中に入ると所狭しと当時の品が並べてあり「まぼろし商店街」という昭和30年代の町が再現されていました。くすり屋や交番 店の前にはたくさんの自転車が停められており 床屋とつづきます。最初に目を惹いたのは 床屋の鏡の前に置かれた子ども用と思われる木馬型のイス。革張りでとてもおしゃれでした。 奥には駄菓子屋があり ガラスケースの中には懐かしのお菓子に玩具 奥の壁にはプロ野球選手のプロマイドも。横のラックには当時の流行を表す雑誌がびっしり。 当時の住居も再現されていて 玄関からキッチンまで生活感溢れる感じに展示されていました。家具はもちろんちょっとした生活道具や文具まであり とにかくどれもデザインがおしゃれで大興奮。 バイクや工具が集められた場所はモータース商会。今でも街で見かけるデザインのバイクばかりで 何十年も求め続けられるデザインって素敵だなとしみじみ。何十年も変わらないデザインといえば コカ・コーラの様々な品が並べられたエリアもありました。もしかしたら中にはマニア垂涎の品もあるかもしれません。 昭和30年代の生活を堪能して外にでると 蔵の隣にこれまたレトロな車とガソリンスタンド。蔵の中はとにかく圧倒的な品数で 見応え充分大満足。当時の生活を知る人も知らない人も楽しめる場所だと思います。 思ひ出倉庫 Omoide-Soko(Storehouse of Memories)http://www.city.ozu.ehime.jp/愛媛県大洲市大洲103103 Ozu, Ozu, EhimeTEL:0893-24-2664

  • 船の魅力溢れる造船所がひしめく波止浜港 Hashihama Port

    船の魅力溢れる造船所がひしめく波止浜港 Hashihama Port

    愛媛県今治駅から車で15分程の場所にある『波止浜港(Hashihama Port)』。小島へ向かうフェリーに乗船するために波止浜港を訪れました。電車の最寄駅からは少し距離があるのですが 市内バスだと港の目の前に停留所があるのでアクセスが便利です。今回はバスの時間とフェリーの時間が合わなかったのでタクシーで向かいました。タクシーの運転手さんに行き先を告げたところ “渡し場ね” と。渡し場と言った方が通じるようです。たしかにバス停の名前も「渡し場」でした。 波止浜港に到着すると待合所の自動販売機でフェリーの往復チケットを買って 出発の時間まで港に停泊している船を見て歩きました。渡し場というくらいなので小さな乗り場を想像していたのですが 港に到着して目の前に広がる景色に興奮。 港自体はそんなに大きいものではなく 小型の船がいくつか停泊しているだけだったのですが 対岸には高くそびえるクレーンがいくつも林立し 普段なかなか見ることのない巨大な船が並んでいました。対岸は今治造船の造船所だとか。さらにこの小さな港内には他の会社の造船所もあるとのことで どこからどこまでがどの造船会社のものかよくわかりませんでしたが 様々な機械や倉庫がひしめきあってどこを見てもかっこいい。 中でも船体横にEVERGREENとかかれたコンテナ船は本当にすごい迫力でした。船名は「EVER BRAVE」。全長が200mを超える大きさなのだとか。あとで調べてみると この船を見るためにここを訪れる人もいるそうで 船好きの人にはたまらない場所だと思います。 フェリーの出発時刻になり船に乗り込んで出航。小さなフェリーは造船所の横を通って港の外へ進んでいき 様々な角度から造船所の様子を見ることができました。港から離れてみてもいくつも並ぶクレーンがかっこいい。 と見惚れている間に小島に到着。途中にある来島を経由しても10分ほどの航海。小島から眺める波止浜港も最高でした。 波止浜港 Hashihama Port

  • 蒸気機関車のための給水塔がつくりだす景色が美しいトリニダー駅 Estacion de Trinidad

    蒸気機関車のための給水塔がつくりだす景色が美しいトリニダー駅 Estacion de Trinidad

    トリニダー 街の中心から少し離れた場所にある『トリニダー駅(Estacion de Trinidad)』。かつての大規模なサトウキビ農園と工場があるマナカ・イスナガ駅とを繋ぐ蒸気機関車の出発駅。1日1便の運行ということで時間があわず蒸気機関車には乗れませんが 見るだけでもと思い行ってきました。駅までは街の中心部から真っ直ぐ道が続いていて ここをひたすら進むだけ。といってもじっとしているだけで汗がでてくる程の暑さなので わずかに残った日陰をのんびり歩きます。 少しすると美しい石畳の街道が終わり カラフルな家が並ぶ住宅街へ。 小さな十字路の角にあったフルーツスタンド。 さらに進むと次第に舗装された道路が土に代わり 車よりも馬を多く見かけるようになりました。あまりにも馬が生活に馴染んでいるので 普段なら警戒してあまり近づかないのに 気づいたら家の前に繋がれている馬の真横を素通り。 もちろんここにも馬車の標識。この標識が街の長閑さを強調しているような気がします。賑やかで鮮やかな街の中心部も良いけれど 全体的に褪せたこの通りの雰囲気もたまらない。 そしてようやく目的のトリニダー駅に到着。こじんまりとした屋根があるだけで目につく看板などはなく 電車が走っていない今は憩いの場のよう。奥に見える青い建物がおそらく切符売り場。蒸気機関車は観光客に人気で 運行時この辺りはたくさんの人で賑わっているそうですが 今は観光客どころか人がほとんどいません。 観光の蒸気機関車に乗る駅のホームはここですが 地図でみるとさらに奥にもなにやらありそうだったのでもう少し先まで歩いてみます。 線路の先にむかし絵本で見たような風景が広がっていて興奮してきました。錆びた給水塔に放牧された馬。その奥にあるのはおそらく蒸気機関車で引く木製の客車。とても絵になる風景。 その向かいには大きな蒸気機関車。正面部分が外されていて今も現役なのかどうかわかりませんが おそらくかつてサトウキビを運んでいたアメリカ製の蒸気機関車。なんてカッコイイ。というか ここにあるもの全てがカッコよくて最高。 夢中になって写真をとっていたら 通りかかった地元のおじさんに「そんなにおもしろい?」と笑われてしまいました。やはり長い年月を経たものは 新しいものにはない味わいがある。炎天下の中頑張って歩いてきてよかった。 トリニダー駅 Trinidad Railway Station

  • ポンピドゥー大統領の名を冠したポンピドゥー・センター Pompidou Centre

    ポンピドゥー大統領の名を冠したポンピドゥー・センター Pompidou Centre

    パリの街並みとは雰囲気を別にした 超近代的なデザインの『ポンピドゥー・センター』。国立近代美術館、図書館、映画館、劇場などがある複合施設です。 やはり特徴的なのはガラス張りの建物と その表面を這うパイプと鉄骨。そして目の前の広場に突き出た大きな白いパイプ。ギフトショップには この白いパイプをモチーフにしたソルト&ペッパーケースなんかも売られていました。 建物の中はとても広くて開放的で 子どもたちが遊べるスペースもありました。小さな頃から楽しんでアートに触れられる環境はとてもいいです。 知らなかったのですが フランス生まれの絵本「リサとガスパール」のリサは ここ ポンピドゥー・センターに住んでいるんですね。 ポンピドゥー・センター Pompidou Centrehttp://www.cnac-gp.fr/19 Rue Beaubourg, 75004 Paris

  • シャンパーニュ地方最大のカーブをもつシャンパンメゾン モエ・エ・シャンドン MOËT & CHANDON

    シャンパーニュ地方最大のカーブをもつシャンパンメゾン モエ・エ・シャンドン MOËT & CHANDON

    フランス シャンパーニュ地方にある「MOËT & CHANDON」。最寄駅のエペルネ駅(Epernay)は パリ東駅(l’Est)からTGV(高速列車)で1時間ほどです。 メゾンに到着したら まずカーブツアーの受付をすませて 広くて素敵なロビーで待ちます。ツアーの値段は21€~35€。試飲するシャンパンによって 値段の異なる3コースの中から選びます。 ツアーはガイドの方から MOËT & CHANDON の歴史を聞くことから始まり 場所を移動してDVDを見て その後はいよいよ地下に広がるカーブ(貯蔵庫)へ。 ここのカーブは全長28kmにも及ぶそうで シャンパーニュ地方最大だそうです。薄暗いカーブに入る際 広いのではぐれないようにと注意を受けました。同じような道がずっとつづいているので はぐれたら本当に迷子になりそうです…。 ボトルがずらっと並んだ中を説明を聞きつつ見学していきます。ナポレオンから寄贈された大きな木樽なども見ることができました。 こちらは熟成期間にでる「澱」をボトルの首の部分に集めて取り除く為に 角度をつけて並べられているところ。 ツアーの最後は素敵な庭が見える部屋で みんなお待ちかねの試飲です。”Grand Vintage 2004″ が飲めるコースもあったので やはり一番盛り上がっていました。 もちろんショップもあるので 希望する方はこちらでシャンパンを購入して終了です。素敵な空間でおいしいシャンパンを飲んで大満足。 モエ・エ・シャンドン Moët & Chandonhttp://www.moet.com/20 avenue de Champagne, 51200 Epernay, FranceTEL:03.26.51.20.20