Category: #01 of 72 Seasons

受け継がれてきた歴史が華を添える割烹松本館 Kappo Matsumoto kan
長野県松本駅から車で10分程の場所にある「割烹 松本館」。マツモト建築芸術祭(MATSUMOTO Architecture + Art Festival)の会場で出逢った方に こういう時じゃないとなかなか見ることができないから 絶対訪れた方がよいとおすすめされた場所。近くにいたこともありさっそく松本館へ向かいます。到着すると入り口で靴を脱いでスリッパに履き替え お店の方に案内いただき大広間のある2階へ。階段をあがって最初に目にする大広間横の廊下。歩くたびに軋む床板や小さく鳴るガラス戸が歴史を感じさせます。 アーティスト作品の展示会場となっている大広間の中へ。結婚式の披露宴会場などで使用される広い空間の中央に マツモト建築芸術祭の作品は展示されていました。 足元の畳以外全て装飾で覆われた空間は圧巻の豪華さで 褪せた黄金は木材に馴染んでなんともいえない趣があります。不思議と現代の作品も90年近くの歴史を持つこの空間に似合っています。こちらは廊下と広間を隔てる障子の腰板と 滝をのぼる鯉が彫られた床柱。 天井は神社やお寺で見る花丸の天井画で埋めつくされ 縁起よくその合間を鶴が飛んでいます。一面装飾が施されたこの部屋では 1つ1つ見ていてはいくら時間があってもありません。 1階に降りると中庭に面した廊下を通り いくつかある部屋も見せていただきました。中庭に張り出すように造られた赤い屋根と柱の建物は八角形のお手洗い。周囲を一周できる面白い造りです。 入り口に一番近い場所にあるのが “葡萄の間”。こちらの部屋の彫刻もすばらしく 部屋の名前のとおり柱には一面葡萄が 欄干にはリスが彫られていたりととても贅沢。 最後に店の最奥に位置する “福寿の間” の見学をして 来た時と同様中庭に面した廊下を通って玄関へ向かいます。雪が少し残る中庭がよく見える大きなガラス戸に 歩くと少し軋む音がするこの廊下はとても好みの空間で いつまでだって歩いていたくなります。おすすめいただいた通りとても素敵な場所でした。今度は食事をしに訪れよう。 割烹 松本館 Kappo Matsumoto kanhttps://www.mcci.or.jp/www/matukan/長野県松本市丸の内7-397-39 Marunouchi, Matsumoto, Nagano

大正時代の学校建築を今に残す旧松本高等学校 Former Matsumoto High School
松本駅から車で10分程の場所にある「あがたの森公園(Agatanomori Park)」。”松本高等学校跡地” と表札のある門から敷地に入ると 真っ直ぐ続くヒマラヤ杉の並木道があります。並木道の右手には大正9(1920)年に竣工し コの字の角を落とすように中央入り口が配された洋風木造建築の本館が 左手には本館の2年後に竣工した講堂が残されています。どちらも淡い青磁色をした下見板張りの外壁で 背の高い杉の木が建物に落とす影が相まってなんともいえない雰囲気です。 講堂は外から眺めることしかできなかったのですが 内部は本館と同様に白壁と飴色の木材が特徴的な設えになっているようでした。 そして今は「あがたの森文化会館(AgatanoMori Cultural Center)」として使用されている本館の中へ。一部耐震工事中で入ることができないエリアもあったのですが 本館に入ってすぐの場所にある階段がとても素敵でした。階段正面の大きな窓から差し込む光は眩しいくらいで 重厚な階段の支柱にほどこされた装飾も素晴らしかったです。 なかでも好きだったのは洋風の建物にあう街灯とベンチが設置された中庭。背の高い木々に囲まれて少し薄暗い雰囲気ですが もう少し日が落ちて街灯に明かりがともり 校舎の窓から電球の淡い橙色の明かりがもれた景色は最高に美しいと思います。 現在残っている建物は本館と講堂だけですが 当時本館の南側に渡り廊下でつながれた3棟の教室があったあたりが現在は広場になっており 冬晴れの空がとても気持ちよかったです。 旧松本高等学校 Former Matsumoto High Schoolehttps://www.city.matsumoto.nagano.jp/長野県松本市県3-1-13-1-1 Agata, Matsumoto, Nagano

アート作品で彩られた名建築を巡るマツモト建築芸術祭 MATSUMOTO Architecture + Art Festival
長野県松本市にて今回が初めての開催となる「マツモト建築芸術祭」。松本城を中心に歩いて巡れるエリアにある名建築を舞台に 様々なアート作品をみることができるというもの。”名建築と現代アート” という言葉に惹かれて 新宿駅から特急あずさに乗り2時間半ほどかけて松本駅に向かいました。松本駅をでて最初に感じたことは空が広い!ということ。晴天だったこともあってか 抜けるような青さで空をとても広く感じました。 宿に荷物を置いてさっそく町歩きの中心となる「松本城(Matsumoto Castle)」へ。黒い瓦と黒漆で塗られた板の間から細いラインのように白い漆喰の壁がのぞく美しい佇まい。天守の中はツヤのある木材に林立する柱が圧巻で 狭く急な階段を登ってたどりついた最上階からの眺めは最高でした。 ここからは今回の旅の目的である マツモト建築芸術祭で巡った会場の中からいくつかをご紹介。 No.18-19 旧松本カトリック教会司祭館 Old Matsumoto Catholic Church Priest’s House まずは会場となっている建物の中で最北に位置する「旧松本カトリック教会司祭館」へ。明治22(1889)年に建築され 100年近くにわたり宣教師たちの住居として使用されたのだそう。ライトブルーに塗られた板張りの外壁に アッシュグリーンの窓枠がかわいい建物。廊下だと思っていた天井までガラス窓が続くベランダも素敵でした。 No.20 旧開智学校 Old Kaichi School 司祭館のすぐ近くにあるのが「旧開智学校」。現在工事中で中に入れないということで 残念ながら今回は外から眺めるだけ。和風と洋風が混ざりあった “擬洋風建築” と呼ばれる建物で 中心にそびえ立つ八角塔が特徴的です。 次の会場へ向かう途中で通った「松本神社(Matsumoto shrine)」。松本城のちょうど北隣に位置し松本城主ゆかりの神社だそう。敷地内にそびえるいくつもの背が高い樹が落とす影がとてもよい雰囲気でした。 No.16 池上百竹亭 茶室 Ikegami Hyakuchikutei Tea House 松本神社のすぐ隣にあるのが昭和33(1958)年に建てられた「池上百竹亭」。円窓から覗く夕暮れどきの庭園がなんとも儚げなのに対して 茶室の中はカラフルな展示になっていて 今回ならではといえる不思議な感覚。この空間では紅茶でのお茶会も似合いそうです。 No.15 旧宮島肉店 Old Miyajima Butcher Shop 建物正面に大きくMのマークがあしらわれたこちらの建物は「旧宮島肉店」。白い外壁に焦茶色の窓枠と建具がおしゃれです。店内のものはすべて運びだされ 肉店だったとわかるものはガラス窓に残っていた “肉店” とかかれていた痕くらいでしょうか。 No.10 上土シネマ Agetsuchi Cinema…
